開業ロードマップ・全体チェックリスト
開業1週間前〜前日の最終確認リスト|ホームページ・予約ページの動作チェック手順
最終更新: 2026年7月2日
「開業日を迎えたのに、ホームページが非公開のままだった」「予約ボタンを押すとエラーになる」——こうした事態は、準備不足というより最終チェックの抜け漏れが原因であることがほとんどです。内装や名刺、SNS投稿の準備がどれだけ完璧でも、お客様の入り口であるホームページと予約ページが機能していなければ、開業初日の予約は入りません。
本記事は、開業までの全体準備を横断的にカバーする姉妹記事サロン開業ロードマップ完全ガイドとは異なり、「開業1週間前から前日・当日朝にかけて、ホームページと予約ページを実機でどう動作確認するか」という一点に絞った実務手順書です。什器の搬入、シフト調整、在庫準備などは姉妹ピラーの管轄となるため、本記事では軽く触れる程度にとどめ、HP・予約フローのテスト手順に集中して解説します。
この記事の使い方
本記事は開業前日までの残り時間を D-7(1週間前)/D-3(3日前)/D-1(前日)/当日朝 の4段階に区切り、各段階でやるべきチェック項目を具体的に示します。什器・在庫・シフトなどオペレーション全般の準備はサロン開業ロードマップ完全ガイドで扱っているため、本記事ではホームページ・予約ページ・決済・通知まわりの動作確認に絞っています。
まず全体像を把握するため、チェック項目数の早見表を確認してください。
| 分類 | チェック項目数(目安) | 主な確認タイミング |
|---|---|---|
| ホームページ表示・掲載情報 | 12項目 | D-7 |
| 予約ページ・予約フロー動作 | 9項目 | D-7〜D-3 |
| 決済・リマインド・通知 | 6項目 | D-3〜D-1 |
| マルチデバイス表示 | 5項目 | D-1 |
| 当日朝の最終確認 | 3項目 | 当日朝 |
合計35項目を、この後の各セクションで一つずつ解説していきます。すべてを一気にやろうとせず、時系列に沿って着実に潰していくのがポイントです。
【D-7】ホームページの表示・掲載情報チェック(12項目)
開業1週間前は、ホームページの「公開状態」と「掲載情報の正確性」を確認する最後の余裕がある時期です。ここで見つかった不備は、修正して反映を待つ時間的猶予がまだあります。
独自ドメインの反映確認
VANNAではノーコードでホームページを作成し、独自ドメインでの当日公開が可能です。ただし、ドメインの取得・DNS設定を行った直後は、設定が完全に反映されるまで数時間〜数日程度かかる場合があります。D-7の時点で以下を確認してください。
- 独自ドメインでアクセスした際、正しくサロンのトップページが表示されるか
-
https://で始まる状態(SSL)でアクセスできるか、ブラウザに警告が出ていないか - ドメイン未反映の場合の暫定URL(VANNA発行の初期URLなど)でも表示確認ができているか
- Googleなど検索エンジンで店舗名を検索した際、誤った情報(旧HPや口コミサイトの古い情報)が上位に出ていないか
ドメイン反映に想定より時間がかかるケースもあるため、D-7の段階で着手しておくことで、前日になって「まだ反映されていない」と慌てる事態を避けられます。
特定商取引法上の表記チェック
通信販売や予約・決済を伴うサービスをオンラインで提供する場合、特定商取引法に基づく表示(事業者名、所在地、連絡先、代表者名、キャンセルポリシー、返金条件など)の掲載が必要となる場合があります。該当するかどうか、記載すべき項目の範囲は事業形態によって異なるため、具体的な記載内容や該当性については弁護士・行政書士等の専門家、または所轄の窓口に確認してください。ホームページ上で以下を確認しましょう。
- 事業者名・屋号が記載されているか
- 所在地・連絡先(電話番号またはメールアドレス)が記載されているか
- キャンセルポリシー(キャンセル料・変更期限)が明記されているか
- 事前決済/デポジットを導入する場合、返金条件が明記されているか
自宅サロンの住所表示への配慮
自宅の一室などをサロンとして使う場合、特定商取引法上の表示義務との関係で、住所は原則として公開する必要があるとされています。一方で、防犯上の配慮から「予約確定後に個別で住所を案内する」といった運用を採用しているサロンも見られます。このような運用が特定商取引法の表示義務との関係でどこまで許容されるかは、事業形態や表示方法によって解釈が分かれ得るため、必ず専門家(弁護士・行政書士等)または所轄の窓口に確認した上で判断してください。
- 住所表示の方針(全面公開/予約確定後案内)を決定済みか
- 予約確定後案内とする場合、その旨と案内方法(メール・LINE等)がHP上に明記されているか
- 特商法表示義務との整合について専門家への確認が済んでいるか
メニュー文言の資格表記確認
ネイル・エステ・リラクゼーション/整体などは美容師免許が法律上必須とされていない業種である一方、まつげエクステンション(まつげエクステ)の施術は美容師法上、美容師免許が必要とされています。複数メニューを扱うサロンでは、施術者の資格保有状況とメニュー表記に齟齬がないか確認してください。
- まつげエクステメニューを提供する場合、施術者が美容師免許を保有しているか
- メニュー説明文に、効果効能を保証するような表現(「必ず痩せる」「シミが消える」等)が含まれていないか

D-7ホームページチェックリスト(残り項目)
- 営業時間・定休日が正確に反映されているか
- メニュー・料金表に誤字脱字や金額の誤りがないか
- スタッフ紹介・店舗写真が最新のものになっているか
- アクセス方法(地図・最寄り駅からの道順)が正しいか
【D-7〜D-3】予約ページ・予約フローの動作チェック(9項目)
ホームページの表示確認が終わったら、次は「実際にお客様が予約を完了できるか」を自分自身の目と手で確認します。ここが本記事の中核です。
候補日予約と24時間ネット予約の違いを理解する
VANNAには2種類の予約受付方式があります。契約プランによって使える機能が異なるため、まず自店がどちらを使うのか確認してください。
| 予約方式 | 対応プラン | 動作の特徴 |
|---|---|---|
| 候補日予約 | 全プラン | お客様が希望日時を送信し、店舗側が確認・確定する方式 |
| 24時間ネット予約 | Max以上 | 時間枠・指名予約・所要時間から空き枠を自動計算し、その場で予約が確定。ダブルブッキング防止機能つき |
候補日予約のみのプランでは「確定作業」が店舗側の手動対応になるため、D-7の時点で「誰が・どのタイミングで確定連絡をするか」の運用フローも決めておきましょう。24時間ネット予約を使う場合は、次の「模擬予約テスト」がより重要になります。
模擬予約テスト(最低2回実施)
実際にお客様と同じ導線で予約を試すことが、最も確実な動作確認方法です。最低でも以下の2パターンを実施してください。
- 通常予約テスト:自分のスマホから顧客役として予約ページにアクセスし、メニュー選択→日時選択→情報入力→送信(または決済)まで一通り操作し、正しく完了画面が表示されるか、店舗側の管理画面に予約が反映されるかを確認する。
- 重複予約テスト(ダブルブッキング防止確認):同じ日時・同じ枠に対して2件目の予約を試み、24時間ネット予約であれば「その枠が選択できない」または「予約できない」旨のエラーが正しく表示されるかを確認する。
この2回のテストで、正常系(予約が通る)と異常系(重複が防がれる)の両方を確認できます。可能であれば家族や知人にも別デバイスから予約を試してもらい、第三者目線でのわかりにくさがないかも確認しておくと安心です。

予約フローチェックリスト表(3分類・9項目)
| 分類 | チェック項目 |
|---|---|
| 表示確認(3項目) | メニュー一覧が正しく表示される/料金・所要時間の表記が正しい/指名予約がある場合スタッフ名が正しく表示される |
| 入力動作確認(4項目) | 空き枠が正しく自動計算されている/重複予約が防止される/必須入力項目(氏名・電話番号等)が機能している/エラー時に分かりやすいメッセージが出る |
| 通知確認(2項目) | 予約完了時に店舗側へ通知が届く/予約完了時にお客様側へも確認メールが届く |
【D-3〜D-1】決済・リマインド・通知まわりのチェック(6項目)
予約フローが問題なく動くことを確認したら、次はお金と通知に関わる部分をテストします。ここでの不備はクレームやトラブルに直結しやすいため、必ず前日までに済ませてください。
事前決済/デポジットのテスト決済
Max以上のプランではStripe接続による事前決済・デポジット機能が使えます。売上は店舗名義のStripe口座へ直接入金される仕組みで、VANNA側が仲介手数料を取ることはありません(決済手数料はStripe所定の料金が別途発生し、店舗負担となります)。この仕組み自体は断定できる事実ですが、実際にテストする際は以下に注意してください。
- テスト決済は少額で実施する(実際に課金が発生するため、100円などの少額メニューでテストするか、Stripeのテストモードが利用可能か事前に確認する)
- 決済完了後、お客様側に決済完了の通知が届くか
- 店舗側の管理画面・Stripeダッシュボードで入金予定が正しく反映されているか
- キャンセル時の返金フローを一度確認しておく(手動対応か自動対応かを把握する)
デポジット(前受金)の法的性質について
デポジット・事前決済のうち、将来のサービス提供と引き換えに前もって金銭を受け取る仕組みについては、資金決済法上の「前払式支払手段」に該当するかどうかが論点になり得ます。
来店前メールリマインドの受信テスト
来店前メールリマインドは全プランで利用できる機能です。前日までに、実際に自分宛にテスト予約を入れてリマインドメールが届くかを確認しましょう。
- リマインドメールが指定タイミングで届くか
- 迷惑メールフォルダに振り分けられていないか(振り分けられる場合、ドメイン設定や送信元アドレスの調整が必要になることがあります)
キャリアメール(docomo/au/softbank等)を使っているお客様が多い場合、迷惑メールフィルターの設定によって受信されないケースも報告されています。自分のスマホだけでなく、家族などに別キャリアのメールアドレスでテストしてもらうとより確実です。
顧客台帳・電子カルテへのテストデータ投入確認
顧客台帳の基本機能は全プランで利用でき、電子カルテ・CSVインポート機能はMax以上で利用できます。開業前にCSV移行を行う場合は、以下を確認してください。
- CSVインポートが正しく反映されるか(文字化け、項目のズレがないか)
- テストデータを投入する際は、実在する個人情報を安易に使わず、ダミーデータで動作確認を行う
なお、VANNAは他社サービスからの自動移行には対応していないため、既存顧客リストがある場合はCSV整形などの手作業が発生する点は正直に留意しておきましょう。
【D-1(前日)】マルチデバイス最終表示チェック(5項目)
前日は、実際にお客様が使うであろう環境を一通り網羅して最終チェックを行います。
- スマホ(iPhone/Android両方があれば理想)でホームページ・予約ページの表示崩れがないか
- PCブラウザ(Chrome/Safari/Edgeなど複数)で表示崩れがないか
- タブレットでの表示も可能であれば確認する
- LINE連携(Max以上)を導入している場合、LINEからの予約導線・自動応答が正しく機能するか
- 電話予約など他の予約導線と、ネット予約の情報(空き状況)にズレが生じていないか

複数ブラウザ・複数デバイスでの確認は地味ですが、開業直後に「友人のAndroidで見たら崩れていた」といった声が入ると修正対応に追われるため、前日のうちに潰しておくことを強く推奨します。
【当日朝】最終スイッチとトラブル対応フロー
当日朝に再確認すべき3項目
- ホームページが「公開」状態になっているか(非公開・準備中表示のままになっていないか)
- 予約ページから実際に1件テスト予約を入れ、通知が正常に届くか最終確認する
- 決済連携がオンになっている場合、Stripe側の設定(本番モード)になっているか
トラブル発生時の初動対応フロー
万が一、当日朝に不具合が見つかった場合の初動を整理しておきましょう。
- 症状の切り分け:表示の問題か、予約が完了しない問題か、決済エラーか、通知が届かない問題かを特定する
- キャッシュ・通信環境の確認:ブラウザのキャッシュクリア、別回線(Wi-Fi/モバイル通信の切り替え)で再現するか確認する
- サポートへの連絡:VANNAのサポートはメール中心で電話サポートはありません。緊急時でも即時の電話対応は期待できないため、開業日当日にトラブルが起きても即座に電話解決できるわけではないという前提で、事前にメールでの問い合わせ方法・返信目安時間を確認しておくことが重要です。
- 代替導線への切り替え:ネット予約が一時的に機能しない場合に備え、電話予約やSNSのDM予約など代替導線を案内できるようにしておく
この対応フローを前日までに一度シミュレーションしておくと、当日慌てずに済みます。SMS通知には対応していない(通知はLINE〔Max以上〕またはメールが中心)点も踏まえ、通知手段が単一の経路に依存しすぎないよう、複数の確認手段(メール+LINE、または電話での声かけ)を用意しておくと安心です。
開業前日チェックリスト早見表(印刷・保存用)
| 段階 | 項目数 | 主なチェック内容 |
|---|---|---|
| D-7 | 12項目 | 独自ドメイン反映/特商法表記/住所表示配慮/資格表記/営業情報・メニュー表記 |
| D-7〜D-3 | 9項目 | 予約方式の理解/模擬予約テスト2回/表示・入力・通知の3分類確認 |
| D-3〜D-1 | 6項目 | 少額テスト決済/リマインド受信・迷惑メール確認/CSVインポート確認 |
| D-1 | 5項目 | スマホ・PC・タブレット表示/LINE連携/他導線との整合性 |
| 当日朝 | 3項目 | 公開状態確認/テスト予約1件/決済本番モード確認 |
この表をスクリーンショットまたは印刷して、チェックしながら進めることをおすすめします。
開業前は内装や在庫だけでなく、こうしたデジタルの入り口を実際に「お客様目線で操作してみる」ことが何より重要です。VANNAでは無料トライアル期間中にホームページ作成から予約ページの設定・テストまで一通り試すことができ、現在プレオープン中の特典として2026年7月31日までの申込分は2か月無料(以降は通常1か月)、トライアル中の解約はいつでも無料・縛りなしとなっています。契約前に「実際に自分の店の予約フローがどう動くか」を確認してから開業日を迎えたい方は、この機会に試してみることをおすすめします。なお、この期間限定条件は変更される可能性があるため、最新の内容は必ず公式料金ページでご確認ください〔出典: VANNA公式 https://at-vanna.com/pricing (参照2026-06-29)〕。
まとめ
開業直前の1週間は、内装や什器の最終調整に気を取られがちですが、実際にお客様が最初に触れるのはホームページと予約ページです。D-7でホームページの表示・掲載情報を、D-7〜D-3で予約フローの模擬テストを、D-3〜D-1で決済・通知まわりを、D-1でマルチデバイス表示を、そして当日朝に最終スイッチを確認する——この4段階・35項目のチェックを一つずつクリアすることで、「開業日に予約が入らない」という最悪の事態を避けられます。什器やシフトなど開業準備全体についてはサロン開業ロードマップ完全ガイドもあわせてご確認ください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 独自ドメインの設定は前日からでも間に合いますか? A. ドメインの反映には数時間〜数日程度かかる場合があるため、前日ではなく、遅くともD-7(1週間前)の時点で設定を済ませておくことを強く推奨します。前日に初めてドメイン設定を行うと、開業当日までに反映が間に合わないリスクがあります。
Q2. 予約ページのテストは何回すればいいですか? A. 最低でも「通常予約」と「重複予約(ダブルブッキング防止確認)」の2パターンは実施してください。可能であれば家族・知人など第三者に別デバイスから予約してもらい、自分では気づきにくい操作性の問題がないかも確認するとより安心です。
Q3. 決済のテストをすると実際に課金されますか? A. 実際の決済機能を使ってテストする場合は課金が発生する可能性があるため、少額メニュー(100円など)で試すか、事前にテストモードでの確認方法があるか確認してから行ってください。実際の金額でテストする際は、後で返金またはキャンセル処理を忘れずに行いましょう。
Q4. リマインドメールが届かない場合はどうすればいいですか? A. まず迷惑メールフォルダを確認してください。キャリアメールの迷惑メールフィルターによって受信ブロックされているケースもあります。改善しない場合は、メールでのお問い合わせ窓口(VANNAのサポートはメール中心、電話サポートは非対応)に相談してください。
Q5. 開業日に予約がゼロでも問題ないですか? A. 開業初日に予約がゼロであっても、それ自体が致命的な問題というわけではありません。ただし「ホームページが非公開のまま」「予約ボタンが機能していない」といった技術的な不具合が原因であれば話は別です。本記事のチェックリストで技術的な問題を潰しておき、集客面についてはサロン開業ロードマップ完全ガイドの集客・リピート施策もあわせて確認することをおすすめします。
*本記事には特定商取引法、資金決済法、美容師法等に関わる記述が含まれます。該当箇所は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の法令適合を保証するものではありません。具体的な判断は弁護士・行政書士・税理士等の専門家、または所轄の窓口にご確認ください。
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