まつげサロン運営ガイド
まつげエクステのビフォーアフター写真|美容師法・誇大表現を避けた撮り方と同意取得
最終更新: 2026年7月2日
まつげエクステサロンの集客において、Before/After写真は最も説得力のある「見せる訴求」のひとつです。仕上がりの変化を一目で伝えられる一方で、写真の撮り方・言葉の添え方・同意の取り方を誤ると、景品表示法や薬機法などの法令リスク、顧客とのトラブル、SNSアカウントの停止につながることもあります。
本記事は、まつげエクステの施術効果そのものを保証・断定するものではありません。あくまで「写真を撮る・投稿する」という運営実務の観点から、押さえておきたい法令の全体像、同意取得の手順、NG表現とOK表現の言い換え、撮影の実務手順、投稿前のセルフチェック方法を整理したものです。個別の事案が法令に抵触するかどうかの最終判断は、弁護士・行政書士など専門家にご確認ください。
H2-1 なぜBefore/After投稿に「表現配慮」が必要なのか
Before/After写真は、来店を迷っているお客様にとって「自分がどう変わるか」を具体的にイメージできる強力な材料です。実際、施術メニューだけを並べたページよりも、事例写真を添えたページの方が問い合わせにつながりやすいという実感を持つサロンオーナーは多いのではないでしょうか。
一方で、Before/After写真には次のようなリスクが同居しています。
- 実際の仕上がりよりも過度に良く見せる加工・演出により「優良誤認」と受け取られるリスク
- 「まつ毛が伸びる」「増える」といった、化粧品的な身体変化を暗示する表現による薬機法上のリスク
- 顧客の顔写真を無断で、あるいは曖昧な同意のまま公開してしまう個人情報保護・肖像権上のリスク
- 施術担当者の資格・立場を誤認させる表示によるリスク
これらは「悪意のある誇張」だけでなく、サロン側に法令知識がないまま「良かれと思って」書いた文言が引っかかってしまうケースが少なくありません。次章で、押さえるべき法令の全体像を整理します。
H2-2 撮影・投稿前に押さえるべき法令の全体像
まつげエクステのBefore/After投稿に関係しうる主な法令・規制は次の通りです。あくまで一般的な整理であり、個別ケースの適法性を保証するものではありません。
| 法令・規制 | 関係する主な場面 | 注意ポイント(概要) |
|---|---|---|
| 景品表示法 | 仕上がりを強調する表現、料金訴求 | 優良誤認・有利誤認表示の禁止 |
| ステマ規制(景品表示法の指定告示) | モニター投稿、口コミ依頼、タイアップ | 広告であることの明示義務 |
| 薬機法 | 「伸びる」「育つ」等の効果効能を暗示する表現 | 化粧品的な効果効能の標榜制限 |
| 美容師法 | 施術者の資格表示、施術範囲の説明 | まつげエクステの法的位置づけは解釈が分かれる |
| 個人情報保護法・肖像権 | 顔写真の取得・利用・公開 | 本人同意の取得と利用目的の明示 |
| 著作権法 | 他サロンの写真の転用、加工データの権利 | 無断転載の禁止、権利関係の整理 |
以下、それぞれをもう少し詳しく見ていきます。
景品表示法(優良誤認表示・有利誤認表示)
景品表示法は、商品・サービスの内容や取引条件について、実際よりも著しく優良・有利であると一般消費者に誤認させる表示を禁止しています。まつげエクステの文脈では、次のような表現が問題になりうると考えられます。
- 実際の施術結果とかけ離れた加工・演出を施したBefore/After写真を「実際の仕上がり」として提示すること
- 特定の条件下でしか実現しない仕上がりを、一般的な仕上がりであるかのように見せること
- 「今だけ」「先着○名限定」といった有利誤認表示を、根拠のないまま繰り返し使用すること
自店の投稿が優良誤認・有利誤認に該当するかどうかは、表示全体の受け止められ方や実際の取引実態によって個別に判断されるため、不安がある場合は専門家(弁護士・行政書士等)に確認することをおすすめします。
ステマ規制(景品表示法の運用基準)
令和5年10月1日から、景品表示法の指定告示として、いわゆる「ステルスマーケティング規制」が施行されたとされています。サロンが提供するモニター価格・無料施術・割引と引き換えに投稿してもらう「お客様の声」やインフルエンサーとのタイアップ投稿は、広告であることが一般消費者に明確に分かるように表示する必要があるとされます。
具体的には「#PR」「タイアップ」「モニター価格にて施術」などの明示が想定されますが、表示の仕方によって規制対象になるかどうかの判断が分かれるため、モニター施策やインフルエンサー施策を行う場合は事前に専門家へ相談することを推奨します。
薬機法(化粧品的な効果効能の標榜制限)
薬機法は、化粧品や医薬部外品等の効果効能の標榜範囲を規制する法律ですが、美容関連の広告表現全般においても「効果効能を保証・断定する表現」を避ける実務慣行が広く定着しています。まつげエクステの文脈では、次のような表現が注意対象になりやすいとされています。
- 「まつ毛が伸びる」「まつ毛が強くなる」「育毛効果がある」など、まつ毛自体の身体的変化を標榜する表現
- 「まつげ美容液のような効果」など、化粧品的な効能を暗示する表現
- ケア用品(コーティング剤・グルー等)について、医薬品的な効能効果を標榜する表現
「まつげエクステを装着することでボリューム感のある目元を演出できる」といった、施術による見た目の演出であることを明確にした表現に置き換えることが望ましいと考えられます。個別表現の適法性判断は専門家にご確認ください。
美容師法(施術者表示・施術範囲の誤認防止)
美容師法は美容師の業務独占等を定める法律ですが、まつげエクステ施術がどこまで美容師法上の「美容」に該当するか、あるいは別の整理がなされるかについては、自治体・所轄窓口の通知や解釈によって扱いが分かれてきた経緯があるとされます。本記事ではこの法的位置づけ自体について断定的な結論を示すことは避けます。
投稿実務の観点からは、少なくとも次の点に注意することが望ましいと考えられます。
- 施術者の資格・経験年数を実際と異なる形で誇張・表示しないこと
- 「国家資格保有スタッフ」等の表示をする場合、実態と一致していることを確認すること
- 施術範囲や安全性について、断定的な保証表現を用いないこと
個人情報保護法・肖像権(顔写真の取得〜利用)
顧客の顔写真は個人情報に該当しうるものであり、取得・利用にあたっては利用目的の明示と本人の同意が重要になります。また、法令とは別に、顔写真の無断使用は肖像権の観点からもトラブルの原因になります。
- 撮影前に「何のために」「どこに」「いつまで」使うのかを説明すること
- 未成年者の場合は保護者の同意を得ること
- 同意した範囲を超えて別媒体に転用しないこと
具体的な同意取得の手順はH2-5で詳しく解説します。
著作権法(画像の無断転用・加工データの権利整理)
他サロンのSNS投稿やギャラリー画像を自店の投稿であるかのように無断転載することは著作権侵害にあたるおそれがあります。また、外部のカメラマンやデザイナーに撮影・加工を依頼した場合、著作権の帰属や二次利用の可否を契約時に明確にしておくことも重要です。
- 自店で撮影した写真であることを徹底する
- 外部委託の場合は著作権譲渡・利用許諾の範囲を書面で確認する
- フリー素材やモデル写真を「自店の施術事例」であるかのように誤認させて使用しない
H2-3 NG表現→OK言い換え一覧
Before/After写真に添えるキャプションや紹介文は、「事実の伝達」と「演出」の境界を意識することが大切です。以下に代表的なNG表現とOK表現の言い換え例をまとめました。あくまで一般的な考え方の例示であり、個別表現の適法性を保証するものではありません。
| NG表現(避けたい表現) | OK表現(言い換え例) | 補足 |
|---|---|---|
| 劇的に変わる仕上がり | 仕上がりの一例です | 断定的な変化表現を避ける |
| 誰でも簡単にモテ目に | デザインの一例としてご参考にしてください | 効果の一般化・誘導表現を避ける |
| まつ毛が伸びる・強くなる | 装着によりボリューム感のある目元を演出できます(個人差があります) | 薬機法上の効果効能標榜を回避 |
| 絶対に取れない・長持ち保証 | 持続期間の目安や日々のお手入れ方法はカウンセリングでご案内します | 成果保証表現を回避 |
| 業界No.1の技術・圧倒的な人気 | ○年の実務経験を持つスタッフが担当します | 最上級表現を客観的事実に置き換え |
| 効果を保証します | 仕上がりイメージはまつ毛の状態により異なります | 断定表現を回避 |
| この写真と同じ結果になれます | 施術の一例としてご紹介しています(効果には個人差があります) | 個別結果の保証を回避 |
| 圧倒的に持ちがいい | 一般的な持続期間の目安については別途ご案内しています | 比較優位の断定を回避 |
| モニター価格でこんなに変わった(表示なし) | 【PR/モニター施術】と明記の上、仕上がりの一例としてご紹介 | ステマ規制への配慮 |
| 口コミで大絶賛 | お客様の声の一例としてご紹介しています(個人の感想です) | 一般化・誇張表現を回避 |
キャプションを作る際は「これは事実か、演出か」「読み手が保証と受け取らないか」を都度セルフチェックする習慣が有効です。
H2-4 撮影の実務手順(時系列)
Before/After写真は、撮影条件が揃っていないと「変化」ではなく「別人・別環境の写真」に見えてしまい、かえって不自然さや誤認リスクを高めます。時系列で実務手順を整理します。
撮影前準備(照明・角度・距離・背景の統一)
Before/Afterで条件を揃えることは、誠実な見せ方であると同時に、過度な演出と誤認されないための基本でもあります。
- 照明:同じ位置・同じ光量の照明を使う(自然光のみに頼ると天候で条件が変わるため、リングライト等の併用が安心)
- 角度:カメラの高さ・顔の向きをできるだけ揃える(正面・斜め45度など撮影パターンを決めておく)
- 距離:同じ焦点距離・同じ距離で撮影する(ズームの有無で目の大きさの見え方が変わるため注意)
- 背景:無地の壁やサロン内の同じ場所を定位置にする

Before撮影のタイミング
施術前のまつ毛(すっぴんまつ毛、または前回のエクステが取れかけた状態)を、メイクの有無も含めて事前に確認・記録しておきます。お客様によっては「すっぴん状態の写真」を撮られること自体に抵抗感を持つ場合もあるため、撮影目的を説明し同意を得た上で進めることが大切です(同意取得の詳細はH2-5)。
After撮影のタイミング(施術直後と数日後で表記が変わる注意点)
施術直後は最もボリュームが出ている状態であり、数日後には自然な落ち着きが見られることが一般的です。撮影のタイミングによって見え方が異なるため、キャプションには撮影時期を明記することが望ましいといえます。
- 施術直後に撮影した場合:「施術直後の仕上がりです」等、時期を明記する
- 数日後に撮影した場合:「施術○日後の状態です」等、経過日数を明記する
- 時期を明記せずに「これが仕上がりです」とだけ書くと、実際の持続状態と乖離した印象を与えかねない
加工・レタッチの許容範囲
写真の明るさ・色調補正程度であれば一般的な範囲と考えられますが、まつ毛の本数・長さ・カールを加工アプリで増強するような編集は、実際の施術結果と異なる印象を与える「優良誤認」のリスクが高いと考えられます。
- 許容されやすいと考えられる範囲:明るさ・コントラストの調整、背景のトリミング
- 避けたい範囲:まつ毛のボリューム・長さ・カールを描き足す加工、肌の質感を大幅に変える加工、まつ毛以外の部位を過度に修正する加工
不安がある場合は「無加工」または「明るさ調整のみ」であることをキャプションに明記する運用も有効です。
H2-5 同意取得の実務
口頭確認のみのリスク
「撮っていいですか?」「はい、いいですよ」という口頭確認だけでBefore/After写真を撮影・投稿してしまうケースは少なくありません。しかし、口頭のみの同意は次のようなリスクを伴います。
- 同意した範囲(SNSのみ/HP含む等)の認識が食い違い、後から「そこまで許可していない」とクレームになる
- 同意した事実の記録が残らず、トラブル時に説明ができない
- 担当者が変わった際に、同意の有無が引き継がれない
Before/After写真の撮影・掲載は、簡易な書面またはデジタルフォームでの同意取得を基本にすることをおすすめします。
同意書に入れておきたい必須8項目チェックリスト
| No. | 項目 | 内容例 |
|---|---|---|
| 1 | 撮影・利用の目的 | 施術事例の紹介、集客用途である旨 |
| 2 | 掲載媒体の具体名 | Instagram、公式HP、店内ポップ、チラシ等を個別に列挙 |
| 3 | 匿名化の可否 | 顔全体/目元のみ/モザイク処理の希望有無 |
| 4 | 氏名・属性情報の公開可否 | 氏名・年代等を掲載してよいか |
| 5 | 掲載期間・保存期間 | いつまで掲載するか、削除タイミングの目安 |
| 6 | 同意の撤回方法 | 撤回したい場合の連絡先・手順 |
| 7 | 未成年の場合の保護者署名欄 | 保護者氏名・続柄・連絡先 |
| 8 | 同意日・署名・受領担当者 | 同意した日付、お客様署名、サロン側受領者名 |
このチェックリストはあくまで一般的な整理であり、業態や自治体の運用によって望ましい項目が異なる場合があります。書式の最終確認は専門家にご相談ください。
未成年・氏名非公開希望者への配慮
- 未成年(高校生等)への施術・撮影を行う場合は、保護者の同意書への署名を必須とする運用が望ましいと考えられます
- 「顔出しはOKだが氏名は出したくない」「目元のみならOK」といった部分同意の希望にも対応できるよう、同意書の選択肢を細分化しておく
- 同意内容に応じて、投稿前に画像加工担当者へ「モザイク要否」等を確実に申し送る仕組みを作る
同意記録の保管方法
紙の同意書はファイリングし、施術記録と紐づけて一定期間保管する運用が基本になります。近年は、顧客台帳や電子カルテを備えたサロン管理システムを使い、同意の有無や範囲をデジタルで記録・検索できるようにしているサロンも増えています。VANNAの場合も、顧客台帳・電子カルテ機能(Max以上のプラン)を使って撮影同意の有無をメモとして残す運用は可能ですが、これは一般的な記録管理の一手段であり、法令上の同意取得義務を代替・保証するものではありません。最新の機能範囲は公式サイトでご確認ください〔出典: VANNA公式 https://at-vanna.com/features (参照2026-06-29)〕。

H2-6 つまずき事例
Before/After写真の運用でよく見られるつまずきを3つ紹介します。いずれも一般的に想定される事例であり、特定の実在サロンを指すものではありません。
事例1:無資格・研修中スタッフの施術写真をベテラン風に掲載
研修中のスタッフが担当した施術写真を、経験豊富なスタッフの施術であるかのように紹介文を添えて投稿してしまうケース。施術者の資格・経験の表示が実態と異なると、美容師法上の誤認防止の観点からも問題になりえます(詳細はH2-2「美容師法」を参照)。担当者名・経験年数を投稿に含める場合は、必ず事実確認を行いましょう。
事例2:過度な加工アプリの使用
まつ毛の本数やカールを美化する加工アプリを使ってAfter写真を仕上げ、実際の来店時の仕上がりとの差にお客様から指摘を受けるケース。加工の範囲についてはH2-4「加工・レタッチの許容範囲」を参照し、社内で加工可否のルールを統一しておくことがトラブル防止につながります。
事例3:無同意投稿によるクレーム・削除依頼対応
施術直後の「ついでに撮った写真」をスタッフの判断でSNSに投稿し、後日お客様から「同意していない」と削除依頼を受けるケース。こうした事態を避けるためにも、H2-5で紹介した同意書運用を撮影前の必須プロセスとして定着させることが重要です。万一削除依頼を受けた場合は、速やかに投稿を削除し、対応の経緯を記録に残しておくことが望ましいと考えられます。
H2-7 投稿前セルフチェックリスト
Before/After写真を投稿する直前に、以下の10項目を確認する習慣をつけましょう。
- 施術前・施術後の撮影条件(照明・角度・距離・背景)は揃っているか
- 撮影時期(施術直後か数日後か)をキャプションに明記しているか
- 顧客から撮影・掲載の同意書を取得しているか
- 同意された掲載媒体・範囲を超えていないか
- 匿名化(モザイク等)の希望に対応できているか
- まつ毛のボリューム・長さを実際以上に見せる加工をしていないか
- 「伸びる」「絶対」「保証」など断定・効果効能を暗示する表現を使っていないか
- モニター価格・タイアップの場合、その旨を明記しているか
- 施術担当者の資格・経験を事実と異なる形で表示していないか
- 他サロン・他者の写真を無断で使用していないか
投稿文を作り終えたあとの最終的な一手間として、こうした表現面のセルフチェックをツールで補助する方法もあります。VANNAには、投稿文や紹介文の表現を投稿前にセルフチェックできる「NG表現自動注意表示」という機能があります。これは薬機法・景品表示法に関わりうる表現を投稿前に気づきやすくするための簡易チェック支援であり、法令適合を保証するものではありません。最終的な適法性の判断は、専門家への確認や自己責任での運用が前提となります。対象プランを含む最新の機能仕様は、公式サイトでご確認ください〔出典: VANNA公式 https://at-vanna.com/features (参照2026-06-29)〕。まずは無料トライアルで実際の画面を確認してみるのもひとつの方法です〔出典: VANNA公式 https://at-vanna.com/pricing (参照2026-06-29)〕。
H2-8 FAQ(よくある質問)
Q1. すべてのお客様にBefore/After撮影を依頼する義務はありますか? A. 撮影は義務ではありません。撮影・掲載はあくまでお客様の任意の同意に基づいて行うものであり、依頼を断られた場合は無理に撮影・掲載しないことが基本です。
Q2. モザイク処理をすれば同意なしで投稿してもよいですか? A. モザイク処理をしても、施術内容や来店日時などの情報から個人が特定される可能性が残る場合があります。モザイクの有無にかかわらず、原則として事前の同意取得を基本とすることをおすすめします。個別の判断が必要な場合は専門家にご相談ください。
Q3. Instagramと自社HPで写真の扱いに違いはありますか? A. 掲載媒体が異なれば、閲覧される範囲や検索性、削除の容易さなども変わります。同意書には「Instagram」「公式HP」など掲載媒体を個別に明記し、媒体ごとの同意を取ることが望ましいと考えられます。
Q4. 過去に同意なく投稿してしまった写真がある場合、どう対応すればよいですか? A. まずは該当の投稿を速やかに削除・非公開化することが基本的な対応と考えられます。お客様から指摘を受けた場合は、経緯を記録した上で誠実に説明・謝罪を行い、再発防止策(同意書運用の徹底など)を講じることが望ましいでしょう。重大なトラブルに発展しそうな場合は、早めに専門家へ相談することをおすすめします。
Q5. スタッフ個人のSNSアカウントで投稿する場合も同じ注意が必要ですか? A. 投稿の主体がサロンの公式アカウントかスタッフ個人アカウントかにかかわらず、顧客の顔写真を使用する以上、同意取得や表現面の注意は同様に必要と考えられます。スタッフ個人アカウントでの投稿ルールについても、サロンとして事前に取り決めておくことをおすすめします。
Q6. 同意書はどのくらいの期間保管すればよいですか? A. 明確な法定保管期間が定められているわけではありませんが、掲載を継続する間は同意記録も保管しておくことが望ましいと考えられます。掲載を終了・削除した後の保管期間の目安については、専門家(弁護士・行政書士等)にご相談ください。
H2-9 まとめ
まつげエクステのBefore/After写真は、うまく活用すれば施術の魅力を伝える有力な手段になりますが、表現や同意取得を軽視すると、法令リスクや顧客トラブルの原因にもなります。本記事で紹介した内容を振り返ると、次の3点が特に重要です。
- 景品表示法・薬機法・美容師法・個人情報保護法・著作権法など、複数の法令が関係しうることを理解した上で、断定的・誇張的な表現を避けること
- 撮影前に同意書で「用途・媒体・匿名化可否・保存期間・撤回方法」などを明確にしておくこと
- 投稿前にNG表現チェックリストを使って、キャプション・加工内容を都度セルフチェックする習慣を持つこと
法令の解釈や個別ケースの適法性については、本記事の内容だけで判断せず、必ず弁護士・行政書士など専門家に確認しながら運用することをおすすめします。
なお、本記事はBefore/After写真の法令・同意取得に特化した内容です。投稿頻度やハッシュタグ戦略、エンゲージメントを高める投稿の作り方といったSNS運用の実践ノウハウについては、集客・経営ノウハウテーマの記事をご参照ください。
本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、個別の法令適合性・契約内容等を保証するものではありません。実際の運用にあたっては、最新の法令情報および専門家(弁護士・行政書士・税理士等)の助言をご確認ください。