本文へスキップ
プレオープン期間中のお申込みで無料期間が2か月(通常1か月/2026年7月31日まで)詳しく見る →

まつげサロン運営ガイド

まつげ+眉毛(アイブロウ)複合メニューの単価とセット割の設計

最終更新: 2026年7月2日

まつげサロンにおいて「まつげ+眉毛」の複合メニューは、客単価アップと来店頻度の安定化を同時に狙える施策として関心が高まっている。単純に単品メニューを並べて割引するだけでは、原価割れや予約枠の管理ミスにつながりやすい。本記事では、単価設計の基本ロジックから割引パターンの利益シミュレーション、カウンセリングでの提案の型、予約枠設計までを実務目線で整理する。

なぜ今「まつげ+眉毛」複合メニューか

顔全体の印象はまつげだけでなく、眉とのバランスによって大きく左右されるとされる。まつげエクステやまつげパーマで目元を強調しても、眉が整っていないとちぐはぐな印象になりやすいという指摘は美容業界でよく語られる。

顧客側にも「まつげサロンと眉サロンを別々に予約するのが手間」という時短ニーズが存在すると考えられる。1回の来店で完結できることは、特に忙しい社会人層や子育て中の顧客にとって来店ハードルを下げる要因になり得る。

さらに、単品メニューをそれぞれ提示するよりも「セット価格」としてまとめて提示したほうが申込率が上がる傾向があるとされる。これは、複数の意思決定(まつげをどうするか、眉をどうするか)を1つの意思決定に集約できるためと説明されることが多い。ただし業態・客層・立地によって効果の大きさは異なるため、自店のデータで検証する姿勢が望ましい。

組み込める施術の種類と相性

まつげ側と眉側の施術を組み合わせる際の代表的な対応関係は以下の通り。

まつげ施術相性の良い眉施術備考
まつげエクステ(フル)眉ワックス脱毛、眉カット施術時間が長めになるため予約枠の確保が必須
まつげエクステ(部分・単色)眉カット、眉ティント比較的短時間で組める入門セット
まつげパーマ眉ティント、眉ラミネーションまつげ・眉ともに「地毛を活かす」施術同士で親和性が高いとされる
まつげエクステ眉ラミネーション施術時間が長く高単価帯のセットになりやすい

なお、いわゆる「眉アートメイク」は針を用いて色素を皮膚に入れる施術であり、医師法・医療関連法規の適用可能性がある領域のため、本記事で扱う複合メニュー(まつげ×眉のワックス・カット・ティント・ラミネーション等)とは切り分けて考える必要がある。アートメイクを自店メニューに含めるかどうかは、施術者の資格要件や法的位置づけについて必ず専門家に確認したうえで判断してほしい。

施術資格の詳細(美容師免許の要否、開業時に必要な届出など)は開業ガイドの記事群で扱っているため、そちらも参照してほしい。

単価設計の基本ロジック

複合メニューの価格は「なんとなく単品を足して少し引く」ではなく、原価から積み上げて考えるのが基本になる。考え方の骨子は以下の式で表せる。

セット価格 = (まつげ施術の材料費 + 眉施術の材料費) + (技術者の時給換算コスト × 合計施術時間) + (家賃・光熱費等の固定費按分 × 合計施術時間) + 目標利益額

具体例(あくまで考え方を示すための仮の数値であり、実際のコストは店舗ごとに大きく異なる点に注意)。

  • まつげエクステ(コーティング込み)材料費:800円、施術60分
  • 眉ワックス+眉カット材料費:300円、施術20分
  • 技術者の実質時給換算コスト(給与・社会保険料等÷稼働時間):2,400円/時間 → 80分相当で約3,200円
  • 家賃・光熱費等の固定費按分:200円/時間 → 80分相当で約270円
  • 原価小計:800+300+3,200+270 ≒ 4,570円
  • 目標粗利率60%を確保したい場合の売価目安:4,570円 ÷(1-0.6)≒ 11,400円

粗利率の目安自体は業態・地域・人件費水準によって大きく異なるため、あくまで自店の実数値を当てはめて再計算することが前提になる。

組み合わせ別の想定所要時間と価格帯の目安は以下の通り。

組み合わせ想定所要時間目安価格帯目安
まつげエクステ(フル)+眉ワックス70〜90分9,000〜13,000円
まつげエクステ(部分)+眉カット40〜60分6,000〜9,000円
まつげパーマ+眉ティント60〜80分8,000〜11,000円
まつげエクステ+眉ラミネーション90〜120分12,000〜18,000円
まつげパーマ+眉ワックス+眉ティント70〜100分10,000〜14,000円

来店周期とリピート単価の関係については、別記事で詳しく扱っている。

セット割引の設計パターンと利益シミュレーション

セット割引の作り方には大きく3つの型がある。

方式概要メリット注意点
定額引きセット利用時に一律○円引き訴求がシンプルで顧客に伝わりやすい高単価組み合わせでは割引率換算で見劣りしやすい
パーセンテージ引き(定率)合計金額から○%オフ高単価組み合わせほどお得感を演出しやすい割引額が想定以上に膨らみ利益を圧迫しやすい
アドオン型メイン施術(まつげ)は通常価格のまま、眉を特別追加価格で提供主力メニューの価格を崩さず粗利を確保しやすいセットとしての「お得感」の訴求力はやや弱い

割引率別の利益シミュレーション例(まつげ8,000円+眉3,000円=単純合算11,000円、原価合計を5,500円と仮定した場合の試算)。

割引率セット価格原価目安粗利額粗利率
割引なし(単純合算)11,000円5,500円5,500円50.0%
5%オフ10,450円5,500円4,950円47.4%
10%オフ9,900円5,500円4,400円44.4%
15%オフ9,350円5,500円3,850円41.2%

上記はあくまで試算のための仮数値であり、実際の原価構造・人件費水準によって適正な割引率は変わる。目安としては、粗利率が45%を大きく下回らない範囲で割引率の上限を決めておく店舗が多いとされる。

また、「通常○円のところ、セットなら○円」といった二重価格表示を行う場合、比較対象となる「通常価格」が実際に販売実績のある価格であるかどうかによって、有利誤認表示(いわゆる不当な二重価格表示)に該当するリスクがある。表示方法については景品表示法の観点から専門家(弁護士・行政書士等)に確認したうえで運用することを推奨する。

回数券化・月額サブスク型のセットメニューを検討する場合は、前受金の管理や解約時の返金ルールといった別の論点が発生する。この点は乗り換え・データ移行に関するピラーで扱っているため、そちらを参照してほしい。

施術時間と予約枠の設計

まつげと眉の複合メニューは、単品施術時間を単純に足すだけでは実態と合わないことが多い。準備・カウンセリング・仕上げ確認などが重複する部分もあれば、逆に薬剤の反応待ち時間などで単純合算より長くなる場合もある。実測ベースで所要時間を見直し、それを予約枠に正しく反映させることが、ダブルブッキングや施術の巻き取り(次のお客様を待たせる)を防ぐ鍵になる。

この「メニューごとに異なる所要時間を正しく予約枠に反映する」という作業は、手作業の予約表では管理が煩雑になりやすい部分でもある。VANNAは、ノーコードでのHP作成(独自ドメイン取得・当日公開も可能)と、全プランで利用できる候補日予約(店舗がいくつか候補日を提示し顧客が選ぶ形式)を備えている。さらにMaxプラン以上では、メニューごとの所要時間から空き枠を自動計算する24時間ネット予約と、ダブルブッキング防止機能を利用できる。複合メニューを新設する際に、まつげ単体・眉単体・セットのそれぞれで所要時間を設定しておけば、予約導線側で自動的に整合の取れた空き枠だけを表示できる。

一方で留意点もある。時間枠の自動計算・ダブルブッキング防止はMaxプラン以上の機能であり、Proプランでは候補日予約(全プラン共通機能)での運用が基本になる。また、事前決済・デポジット機能(Stripe接続、Max以上)を使う場合、決済そのものの手数料はStripe側の決済手数料として店舗負担となる点にも留意してほしい。VANNA自体は予約・販売に対する仲介手数料を取らず、売上は店舗名義のStripe口座に直接入金される仕組みになっている。

料金はPro月額3,300円・Max月額5,500円・Max+月額11,000円(いずれも税込)で、初期費用は0円。現在プレオープン中で、2026年7月31日申込分までは2か月無料(以降は通常1か月)、トライアル期間中の解約は無料・縛りなしとされている。ただしこのキャンペーン条件は変更される可能性があるため、最新情報は必ず公式料金ページで確認してほしい〔出典: VANNA公式 https://at-vanna.com/pricing (参照2026-06-29)〕。

VANNAの予約カレンダー画面で複合メニュー(まつげ+眉毛セット)を選択している様子
VANNAの予約カレンダー画面で複合メニュー(まつげ+眉毛セット)を選択している様子

サロンタイプ別・価格設計シミュレーション

立地・客層によって適正な単価水準は異なる。以下は郊外・駅前・都心という3パターンでの価格設計イメージである。

サロンタイプまつげ単体目安眉単体目安セット価格目安割引率目安粗利目安
郊外・住宅街サロン6,000円2,500円7,800円約8%50%前後
駅前・繁華街サロン8,000円3,000円10,000円約9%55%前後
都心・高単価サロン12,000円4,500円14,500円約12%60%前後

これらはあくまで一般的な傾向としての目安であり、実際の設定はスタッフの技術水準・回転率・競合状況を踏まえて自店ごとに検証する必要がある。

セット価格表を見やすくまとめたビジュアル(単体価格・セット価格・割引率を比較する表)
セット価格表を見やすくまとめたビジュアル(単体価格・セット価格・割引率を比較する表)

カウンセリングでの複合メニュー提案の型

複合メニューは「メニュー表に載せておくだけ」では申込につながりにくく、カウンセリングでの提案トークが成否を分ける部分が大きい。悩み別に提案の切り口を変えるのが実務的である。

  • 印象チェンジ希望の顧客:「まつげのボリュームだけでなく、眉の形も一緒に整えると顔全体の印象が変わりやすいと言われています。今日は眉も一緒にいかがですか」
  • 時短ニーズの顧客:「まつげと眉を別日にすると2回来店の手間がかかりますが、今日ならまとめて〇分で完了できます」
  • 記念日・イベント前の顧客:「卒業式(成人式・結婚式など)に向けて、まつげと眉のバランスを一緒に整えておくと当日の準備が楽になります」

「眉だけ」を希望する顧客への案内フローの一例は以下の通り。

  1. まず眉単体メニューの内容・料金を通常通り案内する
  2. 施術後の仕上がりを見てもらいながら、次回来店時にまつげとのセットを提案する
  3. その場での即決を強要せず、パンフレットやHPの複合メニューページを案内し検討してもらう

なお、カウンセリングやメニュー説明の際に「まつげが伸びる」「眉毛が生えてくる」といった効果効能を断定する表現は、化粧品・医薬部外品等の広告表現に関する規制(薬機法)との関係で避けるべきとされる。効果を保証するような言い回しは使わず、「整える」「なりたい印象に近づける」といった表現にとどめることが望ましい。

また、まつげパーマ液や眉ラミネーション剤といった薬剤を使用する施術については、施術者の資格要件(美容師免許の要否など)や取り扱い基準が施術内容・使用薬剤によって異なる場合があるため、導入前に所轄窓口や専門家(弁護士・行政書士等)への確認を行ってほしい。

一人サロン・自宅サロンで複合メニューを提供する場合は、施術時間が長くなることによる体力面・時間配分の負担も考慮しておきたい。この観点は運営形態別のピラーで扱っている。

まつげエクステと眉ワックスを同時に受けている施術シーンのイメージカット
まつげエクステと眉ワックスを同時に受けている施術シーンのイメージカット

季節性・イベント需要とSNS/販促での見せ方

まつげ+眉毛の複合メニューは季節性・イベント性との相性が良い。代表的な需要の波は以下の通り。

  • 3月:卒業式シーズン(袴姿に合わせた目元・眉の印象づくり)
  • 1月・成人式前後:振袖に合う華やかな目元セット
  • 通年:ブライダル前のリハーサル込みセット
  • 6〜8月:夏の汗・皮脂によるにじみ対策として、まつげパーマ+眉ティント(落ちにくさ重視)の需要が高まる傾向があるとされる

これらのタイミングに合わせて「〇月限定セット」といった期間限定メニューを設計すると、SNSでの告知素材としても使いやすい。

SNSやHPでビフォーアフター写真を掲載する場合は、被写体である顧客本人からの掲載同意を明確に取得しておくことが前提になる。同意なく施術前後の写真を公開すると、個人情報保護法や肖像権・著作権の観点でトラブルにつながる可能性があるため、同意取得の記録を残す運用をおすすめする。

なお、休眠顧客への再来店促進や誕生日クーポンの自動配信、LINE連携、口コミ依頼の自動化といった販促系の機能(いずれもVANNAのMaxプラン以上で利用可能)を活用すると、季節メニューの告知を仕組み化しやすくなる。

ビフォーアフターの訴求サンプル(同意取得済みであることが分かるキャプション付きのカット)
ビフォーアフターの訴求サンプル(同意取得済みであることが分かるキャプション付きのカット)

導入時のつまずきと対策

複合メニュー導入時によくあるつまずきと対策を整理する。

チェック項目確認ポイント
技術者アサインまつげ・眉の両方に対応できるスタッフが必要人数分いるか
所要時間の検証実際の複合施術時間を計測し、予約枠設定に反映したか
割引率の上限設定粗利率が一定水準を下回らない割引率の上限を決めているか
単体メニューの扱いセット専用にするか、単体注文も残すかを明確化したか
予約導線HP・予約カレンダー上で複合メニューが選びやすく表示されているか
カウンセリング台本スタッフ間で提案トークの内容がある程度統一されているか

特に注意したいのは「割引しすぎによる客単価低下」である。セット割引はあくまで単品合算より申込率を上げるための工夫であり、粗利を過度に削ってまで割引率を上げると、単価は上がっても利益が伴わない結果になりかねない。定期的に割引率と粗利率をセットで振り返る運用をおすすめする。

単体メニューを廃止するかどうかは、客層次第で判断が分かれる。「眉だけ」「まつげだけ」で来店する顧客が一定数いる店舗では、単体メニューを残しつつセットを提案する併用型が現実的なことが多い。

よくある質問(FAQ)

Q1. まつげと眉毛は同時に施術できますか? A. 一般的には同一施術者または複数スタッフの連携により同時進行・連続施術が可能とされるが、店舗のオペレーション体制やスタッフの技術範囲によって対応可否は異なる。

Q2. セットメニューの適正な割引率の目安はどれくらいですか? A. 5〜15%程度を目安とする店舗が多いとされるが、原価構造・人件費水準によって適正値は変わるため、自店の粗利シミュレーションで検証することをおすすめする。

Q3. 「眉だけ」を希望するお客様にはどう案内すればよいですか? A. 単体メニューを無理にセットへ誘導せず、施術後の仕上がりを見てもらいながら次回来店時にセットを提案するなど、段階的な案内が現実的である。

Q4. 単体メニューは廃止してセット専用にすべきですか? A. 客層に単体希望者が一定数いる場合は、単体メニューを残しつつセットを提案する併用型が現実的なことが多い。廃止は売上構成データを見てから慎重に判断したい。

Q5. まつげパーマ液や眉ラミネーション剤の取り扱いに資格は必要ですか? A. 使用する薬剤や施術内容によって適用される規制・資格要件が異なる可能性があるため、断定はできない。導入前に所轄窓口や弁護士・行政書士等の専門家へ確認することを推奨する。

まとめ

まつげ+眉毛の複合メニューは、顔全体の印象づくりと時短ニーズの両方に応えられる有力な客単価アップ施策である。ただし「なんとなくの値引き」ではなく、材料費・時給換算・固定費按分から積み上げた原価計算をベースに、定額引き・パーセンテージ引き・アドオン型といった割引方式を粗利シミュレーションとあわせて検討することが重要になる。あわせて、施術時間が単品の合算と異なる点を踏まえた予約枠設計、カウンセリングでの提案の型、季節性を踏まえた販促設計まで一貫して整えることで、無理のない客単価アップにつなげやすくなる。料金・機能・キャンペーン条件は変更される可能性があるため、VANNAの詳細は必ず公式サイトで最新情報を確認してほしい。

まずは2か月無料で、お店のページを作ってみませんか?

全プラン初回2か月無料・初期費用0円。デザインを選んで、写真と文章を入れるだけ。