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開業準備でホットペッパー等ポータル依存にしないための自社予約導線の作り方

最終更新: 2026年7月2日

サロン開業を控えている方の多くは、集客の初速を出すためにホットペッパービューティーなどの予約ポータルサイトへの掲載を検討します。ポータルは新規顧客との接点を作るうえで有効な手段ですが、開業準備の段階で「自社の予約導線」を並行して設計しておかないと、開業後何年経ってもポータルの掲載料・手数料に売上の一部を払い続け、身動きが取りにくい経営構造から抜け出せなくなる可能性があります。

本記事は、サロン開業の手続き全般ではなく、「ポータル依存からどう脱却するか」という比較検討の軸に絞って、自社予約導線の作り方を開業前の準備段階から具体的に解説します。開業手続き全般やリピート施策全体を体系的に知りたい方は、姉妹記事もあわせてご覧ください。

サロン開業ロードマップ完全ガイド

なぜ開業準備の段階で「ポータル依存」を避ける設計が必要なのか

ポータルサイトの費用構造の一般的な考え方

予約ポータルサイトの多くは、月額の掲載料型・成果報酬型(来店ごとに一定額を徴収するタイプ)・その組み合わせ型など、複数の料金体系を採用しています。具体的な金額やプラン内容はポータル事業者や契約時期によって異なり、改定される可能性もあるため、正確な最新情報は各ポータル公式サイトで確認することをおすすめします。

一般的に、掲載開始直後は集客効果が見えやすい一方、来店数が増えるほど成果報酬型の手数料負担も比例して増えていく傾向があるといわれています。 つまり「売れば売るほどコストも増える」構造になりやすく、開業当初は差額の少なさが気にならなくても、経営が軌道に乗るにつれて手数料負担の重さを実感するオーナーは少なくないようです。

依存リスクを3点で整理する

開業準備の段階でポータル依存を避ける設計を考えておくべき理由は、大きく次の3点に整理できます。

  1. コストが売上に連動し、利益を圧迫し続ける 成果報酬型の手数料は、売上が伸びるほど支払額も増える構造になりやすく、集客チャネルをポータル一本に頼っていると、経営規模が大きくなっても利益率が改善しにくい状態が続く可能性があります。

  2. 顧客データがポータル側に蓄積し、自社の資産にならない ポータル経由の予約は、顧客の連絡先や来店履歴がポータルのシステム内に蓄積される形になりがちです。自社の顧客台帳として活用しにくく、独自の販促(誕生日メッセージ、休眠顧客への声かけなど)を展開しにくいという制約が生じることがあります。

  3. アルゴリズム変更・掲載順位変動・規約変更に集客が左右される ポータル側の検索アルゴリズムや掲載順位の仕組み、手数料体系は、事業者側の判断で変更されることがあります。自店の運営努力とは無関係に、ある日突然掲載順位が下がったり、手数料体系が変わったりするリスクは、外部プラットフォームに集客を委ねる以上避けられません。

現実的なゴールは「併用しながら依存度を下げる」こと

ここで誤解しやすいのが、「ポータル依存を避ける」=「ポータルを完全にやめる」ではないという点です。ポータルには、他店をまだ利用したことのない新規顧客との接点を作る、比較検討中のユーザーに見つけてもらうといった役割があり、開業直後の認知獲得手段としては引き続き有効な場面が多いと考えられます。

本記事が目指すのは、ポータルをゼロにすることではなく、併用しながら自社予約導線を育て、いずれ「どちらにどれだけ集客投資するか」を自店が選べる状態を作るという現実的な着地点です。開業準備の段階からこの設計を意識しておくことで、開業後にポータル一本足打法から抜け出せなくなる事態を避けやすくなります。

自社予約導線を構成する4つの要素

自社予約導線とは、単に「予約フォームを設置すること」ではありません。顧客が自店を見つけてから、予約し、来店し、再び予約するまでの一連の流れ全体を指します。開業準備の段階では、次の4つの要素を意識して設計しておくとよいでしょう。

①見つけてもらう場所(独自ドメインHP・SNS・Googleビジネスプロフィール等)

顧客がポータルを経由せず直接自店にたどり着くための「入口」です。独自ドメインで運営するホームページ、Instagram等のSNSアカウント、Googleビジネスプロフィールなどが該当します。ノーコードで独自ドメインのホームページを当日中に公開できるツールを使えば、開業準備の忙しい時期でも早期に入口を用意しやすくなります。

②予約を完結させる仕組み(候補日予約と24時間ネット予約の違い)

入口から予約完了まで顧客を離脱させずに導く仕組みです。予約の受け方には大きく分けて「候補日をやり取りして確定する方式」と「顧客自身が空き枠を選んで即時確定する24時間ネット予約方式」があります。

項目候補日予約24時間ネット予約
予約の流れ顧客が希望日時の候補を送り、店舗側が確定連絡顧客が空き枠を選んで即時に予約確定
深夜・営業時間外の予約受付可能(ただし確定は営業時間内対応)可能(自動で確定)
指名予約への対応手動確認が必要になりやすい自動計算に組み込み可能
所要時間からの空き枠自動計算非対応対応
ダブルブッキング防止手動確認に依存システムで自動防止
提供プランの目安(VANNAの場合)全プランで利用可Maxプラン以上

開業直後で予約件数がまだ少ない時期は候補日予約から始め、指名予約や複数メニューの時間枠管理が必要になった段階で24時間ネット予約への移行を検討する、という段階的な進め方も選択肢の一つです。

③来店前後のフォロー(リマインド・事前決済)

予約が完了した後、来店までの間に無断キャンセルや失念を防ぐための仕組みです。来店前のメールリマインドは、来店率の維持や無断キャンセル対策として一般的に有効とされる手法です。

事前決済・デポジット機能を導入する場合は、Stripe等の決済代行サービスと接続し、売上は店舗名義の口座へ直接入金される仕組みかどうかを確認しておくとよいでしょう。VANNAの場合、事前決済・デポジット機能(Maxプラン以上)はStripe接続により、売上は店舗名義のStripeアカウントへ直接入金される設計になっており、VANNA自体が仲介手数料を取ることはありません。ただし、Stripeの決済手数料自体は店舗負担となる点には注意が必要です。

④顧客情報を自社に蓄積する仕組み(顧客台帳)

来店した顧客の情報(連絡先、来店履歴、施術内容など)を自社のデータとして蓄積し、次回以降の販促やリピート施策に活用できる状態にしておく仕組みです。顧客台帳の基本機能は多くのオールインワンSaaSで標準的に提供されている場合が多く、VANNAでも基本機能は全プランで利用できます。

4要素の一覧表(最低限/あると望ましい)

構成要素最低限必要なものあると望ましいもの
①見つけてもらう場所Googleビジネスプロフィール、SNSアカウント独自ドメインの自社ホームページ
②予約を完結させる仕組み候補日予約(メール・電話・DM対応含む)24時間ネット予約(時間枠・指名予約・自動空き枠計算・ダブルブッキング防止)
③来店前後のフォロー来店前のリマインド連絡(手動でも可)自動メールリマインド、事前決済・デポジット
④顧客情報の自社蓄積紙台帳・簡易エクセル管理顧客台帳システム(検索・履歴管理・CSV連携)

ポータル集客→自社HP→ネット予約→来店前リマインド→来店→顧客台帳蓄積、という導線フロー図
ポータル集客→自社HP→ネット予約→来店前リマインド→来店→顧客台帳蓄積、という導線フロー図

比較検討の材料として、こうした機能がどこまで無料トライアルで実際に試せるか確認してみるのも一つの方法です。

開業前〜開業後3か月の自社予約導線構築ロードマップ

自社予約導線は一度に完成させるものではなく、開業準備〜開業後の数か月をかけて段階的に整えていくのが現実的です。ここでは開業前2〜3か月前から開業後3か月目までのタイムラインを具体的に示します。

開業2〜3か月前 ― 独自ドメイン取得・ノーコードHP公開

まず着手すべきは独自ドメインの取得と、自社ホームページの公開です。独自ドメインを取得するタイミングが遅れると、名刺やチラシ、SNSプロフィールに載せるURLが定まらず、後から作り直す手間が発生します。ノーコードでホームページを作成できるツールの中には、独自ドメインを設定したうえで当日中に公開できるものもあり、開業準備の忙しい時期でも早期に着手しやすくなっています。

このタイミングで、予約ページへの動線(トップページのどこに予約ボタンを置くか、SNSのプロフィールリンクをどこに向けるか)も合わせて設計しておきましょう。

開業1か月前 ― 候補日予約でまず始め、24時間ネット予約への移行を判断する

開業直後は予約件数がまだ少なく、メニューや所要時間の見積もりも手探りの状態であることが多いため、まずは候補日予約(候補日をやり取りして確定する方式)からスタートするのも一つの現実的な選択です。候補日予約は全プランで利用できる場合が多く、初期費用を抑えて始めやすいという特徴があります。

次のような状態になったら、24時間ネット予約への移行を検討するタイミングの目安と考えられます。

  • 指名予約が増え、スタッフごとの空き状況を手動で確認する負担が大きくなってきた
  • メニューごとの所要時間が固まり、自動計算に任せられる状態になった
  • 電話・DM対応に追われ、営業時間外の予約機会を逃していると感じるようになった
  • ダブルブッキングのヒヤリハットが実際に発生した

プレオープン〜初月 ― ポータルと自社予約の「二枚看板」運用

プレオープン期から開業初月にかけては、ポータル経由の新規顧客と、自社予約経由の顧客の両方を受け入れる「二枚看板」の運用が現実的です。この段階では、初回の接点がポータル経由であること自体は問題ではありません。重要なのは、来店時に自社予約への誘導を必ず行う設計をあらかじめ用意しておくことです(誘導の具体的な5パターンは次章で解説します)。

2〜3か月目 ― 顧客台帳・リピート施策で自社予約比率を引き上げる

開業後2〜3か月が経過すると、リピート顧客が一定数生まれてきます。このタイミングで顧客台帳を活用し、次回来店のフォローや、休眠顧客・誕生日などをきっかけにした自動販促配信(こうした機能はMaxプラン以上で提供されるサービスもあります)を通じて、自社予約経由の比率を少しずつ引き上げていく段階に入ります。この領域の詳細な設計は本記事では深掘りせず、リピート施策に特化した別記事に譲ります。

開業前に揃えるべきチェックリスト

  • □ 独自ドメインを取得済み
  • □ 自社ホームページを公開済み(独自ドメイン設定済み)
  • □ トップページ・SNSプロフィールから予約ページへの動線を設計済み
  • □ 予約方式(候補日予約/24時間ネット予約)を決定済み
  • □ メニューごとの所要時間を設定済み
  • □ 顧客台帳の運用ルール(入力担当・入力タイミング)を決定済み
  • □ 来店前リマインドの文面を用意済み
  • □ 事前決済・デポジットを導入する場合、決済代行サービスとの接続設定を完了済み
  • □ SNSプロフィールのリンク先が自社予約ページになっている(ポータルのままになっていないか要確認)

よくある失敗パターン4選

開業準備の現場でよく見られる失敗パターンを4点挙げます。いずれも「後回しにしたことで開業後に慌てる」典型例です。

  1. ドメイン取得を後回しにして開業に間に合わない 内装工事やメニュー設計に追われ、ドメイン取得・HP公開が後回しになり、開業日にSNSやチラシに載せるURLが定まらないケース。

  2. 予約枠の所要時間設定が甘く、ダブルブッキングが発生する カット・カラー・パーマなど施術ごとの所要時間を実態より短く見積もり、自動計算の恩恵を活かしきれずダブルブッキングやオーバーブッキングが発生するケース。

  3. リマインド未設定で無断キャンセルが増加する 来店前リマインドの設定を後回しにした結果、開業初期の顧客との関係性がまだ薄い段階で無断キャンセルが目立ち、機会損失につながるケース。

  4. SNSのリンクがポータルのままで自社予約に誘導できていない 自社予約ページを用意したにもかかわらず、InstagramなどのSNSプロフィールリンクをポータルのままにしており、せっかくの自社予約導線への流入が発生しないケース。

開業前後の自社予約導線構築タイムライン図
開業前後の自社予約導線構築タイムライン図

サロン開業ロードマップ完全ガイド

ポータル経由比率を自分で把握する簡易な方法

自社予約導線への移行がどれくらい進んでいるかは、感覚ではなく数字で把握しておくと、次の打ち手を判断しやすくなります。ここでは特別なツールを使わずに始められる簡易な計測方法を紹介します。

「今回どこで当店を知りましたか」の一言確認

予約受付時、または来店時の会計時に「今回はどちらで当店を知っていただきましたか」と一言確認し、月次で手動集計するだけの簡易な方法です。特別なアンケートツールは不要で、受付スタッフが簡単なメモやチェックシートに記録するだけで始められます。

月次集計テンプレート例

ポータル経由(件)自社予約経由(件)紹介・SNS経由(件)合計(件)
開業1か月目
開業2か月目
開業3か月目

この表を3か月分埋めてみると、自店の集客チャネルの内訳がどう推移しているかが見えてきます。ここで重要なのは、「ポータル経由比率を◯%まで下げるべき」といった一律の数値目標を追いかけることではありません。業態・立地・客単価によって適切なバランスは店ごとに異なるため、あくまで自店の推移を追うための目安として活用することをおすすめします。

3か月ごとの見直しサイクル

3か月分のデータが集まったら、次のような観点で併用バランスを見直してみましょう。

  • ポータル経由の新規顧客のうち、自社予約経由に切り替わった顧客はどれくらいいるか
  • 自社予約経由の比率が伸びていない場合、誘導導線(次章参照)のどこにボトルネックがあるか
  • ポータルからの新規流入自体が減っていないか(併用をやめるべきタイミングではなく、むしろポータル側のテコ入れが必要な可能性もある)

初回はポータル、2回目からは自社予約へ ― 誘導の具体例5パターン

ポータル経由で来店した顧客を、2回目以降は自社予約に誘導する仕組みを具体的に用意しておくことが、依存度を下げる最も現実的な近道です。ここでは代表的な誘導パターンを5つ紹介します。実施にあたっては、誇張した表現(「絶対お得」等の断定的な訴求)は避け、事実に基づいた案内表現にとどめることが大切です。

1. 会計時の一言声かけスクリプト例

来店後の会計時に、次回はよりスムーズに予約できる旨を一言案内するだけでも効果が期待できます。

「次回はぜひ当店のサイトから直接ご予約いただけると、〇〇様のご希望のお時間を確認しやすくなります。QRコードをお渡ししますね。」

2. 次回来店カード・院内POPにQRコードで自社予約ページへ誘導

会計時に渡す次回来店カードや、店内の待合スペースに設置するPOPに、自社予約ページへのQRコードを掲載する方法です。顧客が帰宅後にすぐアクセスできるよう、カードや配布物にQRコードを残しておくことがポイントです。

3. LINE登録特典を自社予約限定にする

LINE公式アカウントを運用している場合、LINE登録の特典や案内を自社予約経由の顧客に限定して提供する設計も一つの方法です。ポータル経由の顧客にも来店時にLINE登録を案内し、次回以降は自社予約への流入経路として活用します(LINE連携機能は上位プランでの提供となるサービスもあります)。

4. 予約完了メール・サンクスページで自社会員登録やLINE登録を促す

自社予約が完了した際の確認メールや、予約完了後のサンクスページに、会員登録やLINE登録を促す案内を入れておくことで、次回以降の再予約のハードルをさらに下げられます。

予約完了メール・サンクスページでのLINE/自社会員登録誘導画面イメージ
予約完了メール・サンクスページでのLINE/自社会員登録誘導画面イメージ

5. SNS(Instagram等)のプロフィールリンクを自社予約ページに設定する

意外と見落とされがちですが、InstagramなどSNSのプロフィールリンクがポータルのページのままになっているケースは少なくありません。開業準備の段階で、SNSプロフィールのリンク先を自社予約ページに設定しておくことを忘れずにチェックしましょう。

自社予約導線を作る際のコンプラ上の注意点

自社で予約導線・決済・顧客データを扱うようになると、ポータルに任せていた時には意識せずに済んでいた法令上の論点が自店の責任範囲に入ってきます。以下は一般的な留意点の紹介であり、法令適合を保証するものではありません。実際の運用にあたっては弁護士・行政書士・税理士等の専門家、または所轄の行政窓口へ確認することを強くおすすめします。

特定商取引法上の表示義務

自社の予約サイトやECページで予約受付・物販を行う場合、特定商取引法に基づき事業者名・所在地・連絡先等の表示が求められる場面があります。どこまでの表示が必要になるかは提供するサービスの形態によって異なるため、専門家への確認をおすすめします。

自宅サロンの場合、住所は原則として公開が求められる場面がありますが、防犯上の配慮などから「予約確定後に個別案内する」といった運用を採用しているサロンもあるようです。ただし、こうした運用が特定商取引法上の表示義務との関係でどこまで許容されるかは個別事情によって判断が分かれる可能性があるため、必ず専門家や所轄窓口に確認したうえで運用を決めることをおすすめします。

個人情報保護法上の留意点

顧客台帳や予約データを自社で保有するようになると、個人情報保護法に基づく安全管理措置や利用目的の明示といった基本的な対応が必要になる場面があります。具体的にどこまでの対応が必要かは事業規模や取り扱うデータの内容によって異なるため、専門家に確認することをおすすめします。

資金決済法上の論点(事前決済・デポジット導入時)

事前決済・デポジットを導入する場合、Stripe等の決済代行サービスを利用し、売上が店舗名義の口座へ直接入金される仕組みであれば、資金決済法上の資金移動業に該当するリスクは一般的に低いと考えられる整理をしているサービスが多いようですが、具体的な該当・非該当の判断は個別の契約構造やサービス内容によって異なります。詳細は専門家に確認することをおすすめします。

特定電子メール法・景品表示法(ステマ規制)上の留意点

休眠顧客への自動配信や誕生日メッセージなど、メール・LINEでの販促配信を行う場合、特定電子メール法に基づくオプトイン規制(あらかじめ同意を得た相手にのみ広告メールを送る等)への配慮が必要になる場面があります。〔出典: 総務省 特定電子メールの送信の適正化等に関する法律 https://www.soumu.go.jp/ (参照2026-06-29)〕

また、口コミ依頼を自動化する場合は、消費者庁が運用する景品表示法のステルスマーケティング規制(2023年10月施行)の対象となる可能性があるため、依頼方法や表示のあり方について注意が必要です。〔出典: 消費者庁 ステルスマーケティングに関する景品表示法上の考え方 https://www.caa.go.jp/ (参照2026-06-29)〕 具体的な運用が規制に抵触するかどうかの判断は個別事情によるため、専門家への確認をおすすめします。

いずれの論点も、本記事の内容は一般的な留意点の紹介にとどまり、「合法である」「問題ない」といった判断を示すものではありません。実際の運用開始前に、必ず専門家または所轄窓口へ確認してください。

自社予約導線とポータルのコスト・機能比較

特定のポータルサイトの優劣を断定することは避けつつ、自社予約導線とポータルサイトを比較する際の一般的な視点を5つの軸で整理します。

比較軸5つ

  1. 集客チャネルの性質: ポータルは主に新規流入(自店をまだ知らない顧客との接点)に強みがあるとされる一方、自社予約導線は既存顧客の再来店を後押しする性質が強いといわれています。
  2. コスト構造: ポータルは成果報酬型・掲載料型が中心となることが多く、自社予約導線は月額固定費+決済代行手数料の実費という構造になりやすい傾向があります。
  3. データ資産の所在: ポータル経由の顧客データはプラットフォーム側に蓄積されがちである一方、自社予約導線であれば顧客データを自社で保有・活用できます。
  4. 運用の自由度: 独自ドメインでのブランディング、通知手段(メール・LINE等)の選択、デザインのカスタマイズなどは自社導線の方が自由度が高い傾向にあります。
  5. 運用機能の有無: ダブルブッキング防止、事前決済、自動リマインドといった機能の有無・充実度はサービスによって異なります。

中間CTA: こうした比較軸を踏まえたうえで、実際の予約画面や機能を無料トライアルで確認しながら判断材料を集めてみるのも一つの方法です。

VANNAの料金プラン(参考)

自社予約導線を構築する際のツールの一例として、VANNAの料金プランを紹介します。

プラン月額(税込)主な機能の目安
Pro¥3,300ノーコードHP作成、候補日予約、来店前メールリマインド、顧客台帳(基本機能)
Max¥5,500Pro機能に加え、24時間ネット予約、事前決済/デポジット、電子カルテ・CSVインポート、通販/物販EC、自動販促配信・ポイント会員、LINE連携、口コミ依頼自動化、経営ダッシュボード、独自ドメイン
Max+¥11,000Max機能に加え、大容量/多店舗向け機能

VANNA料金プラン比較表(Pro/Max/Max+)のイメージ図
VANNA料金プラン比較表(Pro/Max/Max+)のイメージ図

VANNAでは予約・販売にかかる手数料はVANNA側では0円です。事前決済を利用する場合の決済代行(Stripe)の決済手数料は店舗負担となり、別途発生します。この料金・機能・手数料条件は今後変更される可能性があるため、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。〔出典: VANNA公式 https://at-vanna.com/pricinghttps://at-vanna.com/features (参照2026-06-29)〕

ポータルサイト側の掲載料・手数料の具体的な金額は、事業者・プラン・契約条件によって異なり変更される可能性もあるため、各社公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。

導入前に知っておきたい弱み(正直開示)

自社予約導線の構築ツールを検討する際は、良い面だけでなく制約も踏まえて判断することが大切です。VANNAを例に、正直に開示しておくべき弱みを挙げます。

  • 申込時にクレジットカード登録が必要: トライアル開始時点でクレジットカード情報の登録が求められます。
  • サポートはメール中心(電話でのサポートはなし): 緊急時に電話で即座に相談したいという場合は、対応スピード感が期待と異なる可能性があります。
  • 他社サービスからの自動移行はなし: 既存の顧客データ等をCSV形式で取り込む形になり、手作業での整理が発生します。
  • SMS通知には非対応: LINE連携はMaxプラン以上での提供となり、Proプランのみの場合はメールでの通知が中心になります。

これらの制約を踏まえたうえで、自店の運用スタイルに合うかどうかを判断材料の一つにしていただくのがよいでしょう。隠さず正直にお伝えする理由は、導入後のミスマッチを避けていただくためです。

プレオープン特典と申込にあたっての留保

VANNAは現在プレオープン中で、2026年7月31日申込分までは2か月無料、それ以降の申込では通常1か月無料となる予定です。トライアル期間中の解約は無料で、期間中の縛りもありません。

ただし、こうした期間限定の条件は今後変更される可能性があります。申込を検討される際は、必ず最新情報を公式料金ページでご確認ください。〔出典: VANNA公式 https://at-vanna.com/pricing (参照2026-06-29)〕

比較検討の材料として、無料トライアル期間中に実際の予約画面や顧客台帳の使い勝手を確認し、自店の運用に合うかどうかを見極めてみるのも一つの方法です。「今すぐ申し込むべき」といった性質のものではなく、あくまで判断材料の一つとして捉えていただければと思います。

リピート施策やLINE連携の活用方法についてさらに詳しく知りたい方は、関連記事もあわせてご確認ください。

よくある質問(FAQ)

Q1. ポータルは完全にやめるべきですか? A. 必ずしもそうとは限りません。ポータルには新規顧客との接点を作るという役割があり、特に開業直後は認知獲得の手段として有効な場合が多いと考えられます。本記事で提案しているのは「完全にやめる」ことではなく、併用しながら自社予約導線を育て、依存度を下げていくという現実的なアプローチです。

Q2. 自社予約導線を作るのにどれくらいの期間がかかりますか? A. ツールやスタッフの体制によって差がありますが、独自ドメイン取得とノーコードのホームページ公開だけであれば、最短で当日中に公開できるサービスもあります。予約導線全体(HP・予約システム・リマインド・顧客台帳の運用ルール整備)を一通り整えるには、開業準備の2〜3か月前から着手し、開業後3か月程度かけて段階的に仕上げていくのが現実的な目安と考えられます。

Q3. ポータルからの顧客データは自社システムに移行できますか? A. サービスによって対応は異なります。VANNAの場合、他社サービスからの自動移行機能はなく、CSV形式でのインポートによる手作業での整理が必要になります。移行作業の手間は事前に見込んでおくことをおすすめします。

Q4. 決済手数料は誰が負担するのですか? A. VANNAの場合、予約・販売そのものにかかる手数料はVANNA側では0円です。ただし、事前決済・デポジットを利用する際の決済代行(Stripe)の決済手数料は店舗負担となり、別途発生します。VANNAが仲介手数料を取ることはなく、売上は店舗名義のStripeアカウントへ直接入金される仕組みです。

Q5. 電話サポートがなくても運用は大丈夫ですか? A. サポート体制がメール中心であることは事前に把握したうえで検討することが大切です。緊急時の即応性を重視する場合は、この点が自店の運用スタイルに合うかどうかを見極めるポイントの一つになります。導入前に無料トライアルでサポートへの問い合わせを実際に試してみるのも一つの方法です。

Q6. 自宅サロンでも自社予約導線は作れますか? A. 作ることは可能です。ただし自宅サロンの場合、住所の扱いについて特定商取引法上の表示義務との関係を考慮する必要があります。防犯上の配慮から「予約確定後に住所を個別案内する」といった運用を採用しているサロンもあるようですが、この運用が法令上どこまで許容されるかは個別事情によって判断が分かれる可能性があるため、専門家または所轄の窓口に事前に確認することをおすすめします。


本記事の内容は2026年6月29日時点の情報に基づいています。料金・機能・キャンペーン条件は変更される可能性があるため、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。

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