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開業販促・プレオープン

内覧会来場者を初回来店予約につなげる導線設計(その場QR案内)

最終更新: 2026年7月2日

内覧会やプレオープンイベントには、思った以上に多くの人が足を運んでくれます。しかし多くのサロンオーナーが直面するのが「来場者は多かったのに、その後の予約にほとんどつながらなかった」という現実です。

これは偶然ではなく、人の行動特性としてある程度説明できます。人は「後でやろう」と思ったことを実行に移す割合が、時間の経過とともに下がっていく傾向があるという一般的な行動特性が知られています。内覧会当日にどれだけ好印象を持ってもらえても、来場者が帰宅し、日常に戻り、他の予定や情報に埋もれてしまえば、「気になっていたサロン」は記憶の奥に追いやられてしまいます。さらに、近隣に競合サロンがあれば比較検討の対象にもなり得ます。

だからこそ内覧会当日の設計で最も重要なのは、「後で連絡します」ではなく「今、その場で予約を確定してもらう」導線を用意することです。名刺やチラシを渡すだけの従来型の集客では、来場者が帰宅後に「どこにしまったか分からない」「連絡先を探すのが面倒」という理由で離脱してしまうリスクが残ります。

この記事では、内覧会当日に来場者を初回予約につなげるための「その場QR案内」の設計方法を、設置場所・声かけ・計測・失敗パターンまで実務レベルで解説します。得られるのは以下の4つです。

  • 内覧会会場における5つの接点でのQR設置・声かけ設計図
  • 業種別・特典文言のNG/OK声かけスクリプト
  • 転換率を可視化する簡易計算式とKPIの目安
  • 当日タイムラインに落とし込めるチェックリスト

内覧会会場の入口から会計・お見送りまでの来場者導線を矢印で示した俯瞰イメージ
内覧会会場の入口から会計・お見送りまでの来場者導線を矢印で示した俯瞰イメージ

1. なぜ内覧会来場者は「その場」で予約を取らないと離脱するのか

1-1. 「後で連絡します」が実行されない理由

内覧会でよくある会話に「素敵ですね、また今度予約します」というものがあります。この「また今度」が実際の予約行動に結びつく割合は、体感として決して高くないとオーナーの多くが感じています。理由として考えられるのは主に次の3つです。

  1. タイミングの喪失: 帰宅後は家事・仕事・育児など日常のタスクに追われ、サロンのことを思い出すきっかけがない
  2. 連絡先の紛失: 受け取った名刺やチラシが鞄やポケットの中で行方不明になる
  3. 心理的ハードルの再発生: 「電話するのは緊張する」「営業時間内にかけ直すのが面倒」といった、当日その場では感じなかった障壁が後から生まれる

1-2. 名刺・チラシ中心の導線の弱点

従来型の内覧会集客は、名刺やチラシに電話番号やSNSアカウントを記載し、「気になったらご連絡ください」という受け身の設計になりがちです。これは以下の弱点を抱えています。

  • 予約する側に「電話をかける」「SNSのDMを送る」という能動的なアクションを要求してしまう
  • 紙媒体は物理的に紛失・廃棄されやすい
  • 電話予約の場合、営業時間外だと即座に完結しない

つまり、来場者の熱量が最も高い「内覧会に来ている今、その瞬間」に予約を完結させられる仕組みがなければ、多くの見込み客が静かに離脱していきます。この課題を解決する鍵になるのが、次章で解説する「その場QR案内」による予約導線の設計です。


2. 内覧会当日の予約導線設計:5つの接点マップ

内覧会来場者が会場内で通過するタイミングを整理すると、予約への接点は大きく5つに分解できます。それぞれの接点で「なぜそこにQRを置くのか」「どう声をかけるのか」を設計することが、その場予約の転換率を左右します。

内覧会会場のフロア図に5つのQR設置ポイントを番号付きで示したレイアウト図
内覧会会場のフロア図に5つのQR設置ポイントを番号付きで示したレイアウト図

接点1: 受付・記帳時

来場者が最初に立ち寄る場所です。ここではまだ施術やサロンの雰囲気を体感していないため、強い予約訴求よりも「後で使える予約ページがあること」を軽く認知してもらう段階と位置づけます。受付台に卓上POPを設置し、記帳と同時にQRの存在を目に入れておきます。

接点2: 施術体験直後(最も温度が高いタイミング)

ハンドマッサージ・簡易カット・パッチテストなど体験メニューを提供している場合、体験直後は満足度・信頼感が最も高まっているタイミングです。このタイミングでのひと言と卓上QRの提示が、最も転換につながりやすいと考えられています。

接点3: 会計・お見送り時(最重要接点)

多くの来場者が最後に立ち寄る接点であり、内覧会自体では会計が発生しない場合でも「お見送り」の場面は必ず発生します。ここで「次回のご来店はこちらから」と明確にQRを提示し、その場でスマートフォンをかざしてもらうところまで踏み込むのが最重要ポイントです。

接点4: ノベルティ・手土産への同梱(帰宅後の再想起)

ノベルティや試供品を渡している場合、その台紙やショップカードにもQRを印刷しておきます。会場を出た後、来場者がノベルティを手に取ったタイミングで再度予約ページを思い出してもらう「再想起」の役割を担います。

接点5: 退店後フォロー(翌日メール・LINE)

会場での接点だけでなく、退店後のフォローも予約導線の一部として設計します。当日連絡先を得られた来場者には、翌日中を目安にリマインドメールやメッセージを送ることで、記憶が薄れる前にもう一度予約ページへ誘導します。

接点別「QRの見せ方・声かけ例・想定転換率の目安」

接点QRの見せ方声かけ例想定転換率の目安
受付・記帳時卓上POP・記帳台に設置「本日の内容はこちらのページにも載っています」低め(認知目的)
施術体験直後施術チェア横の卓上カード「気に入っていただけたら、このQRから次回のご予約が今すぐ取れます」高め(温度最高)
会計・お見送り時スタッフが手渡しで提示「本日はありがとうございました。次回のご予約、今この場で取っていただけますか」最も高め(最終接点)
ノベルティ同梱台紙・ショップカードに印刷(対面での声かけなし・帰宅後の再想起用)中程度以下
退店後フォローメール・LINEにリンク再送「本日はご来場ありがとうございました。ご予約はこちらから」中程度(翌日想起)

上記の転換率はあくまでモデルケースとしての目安であり、業種・立地・来場者層によって大きく変動します。重要なのは数値そのものより、「5つの接点すべてに予約導線を仕込む」という設計思想です。

ここで機能を紹介:候補日予約と24時間ネット予約の使い分け

内覧会当日にQRを読み込んでもらった先のページで、実際にどう予約を完結させるかは、契約プランによって仕組みが変わります。

  • 候補日予約(全プランで利用可能): 来場者が「第1希望・第2希望」といった候補日を送信し、サロン側が確定連絡を返す方式です。内覧会直後でスタッフの手が回らない場合でも運用しやすい反面、「即座にその場で確定」まではしない設計です。
  • 24時間ネット予約(Max以上で利用可能): 時間枠・指名・所要時間から空き枠を自動計算し、ダブルブッキングを防止しながらその場で予約を確定できる仕組みです。来場者がQRを読み込んだ瞬間に「空いている枠を選んで確定」まで完結できるため、内覧会当日の温度が高いうちに予約を閉じ切りたい場合に向いています。

内覧会という「その場で決めてもらう」シーンでは、24時間ネット予約の即時確定性が活きやすい一方、候補日予約でも「後でスタッフが調整して確定する」という運用でカバーは可能です。自店の運用体制とプランに合わせて選択してください。料金・機能の詳細は変更される可能性があるため、最新は公式サイトでご確認ください〔出典: VANNA公式 https://at-vanna.com/features (参照2026-06-29)〕。


3. QRコード発行〜設置の実務チェックリスト

3-1. 予約ページURL発行の考え方

内覧会は開業準備の初期段階で行われることも多く、「まだ独自ドメインの本番HPが完成していない」というケースも珍しくありません。この場合でも、仮の予約ページを先行して公開し、QRコードだけ先に発行しておく運用が可能です。独自ドメインでの正式公開はMax以上のプランの機能ですが、予約ページ自体は全プランで発行できるため、内覧会の日程に合わせて先に予約導線だけを用意しておくという段取りが現実的です。

3-2. QR印刷サイズの目安

QRコードは小さすぎると読み取りに時間がかかり、来場者がその場でスマートフォンを構える動作自体を諦めてしまう原因になります。設置場所ごとの目安サイズは以下の通りです(照明条件や読み取り距離によって変わるため、あくまで目安です)。

用途想定読み取り距離推奨サイズ目安
名刺・ショップカードへの印刷10〜20cm2cm四方程度
卓上POP(受付・施術チェア横)20〜40cm5〜8cm四方程度
A4ポスター(壁面・入口掲示)1〜2m程度離れて見る10〜15cm四方程度

3-3. Wi-Fi・通信環境が不安定な会場での対策

テナントの内覧会や、開業前で回線工事が間に合っていない会場では、来場者のスマートフォンの通信が不安定になることがあります。QRコードだけに依存せず、以下を併記しておくと離脱を防ぎやすくなります。

  • 短縮URL・予約ページのURL文字列を目視でも入力できる形で併記
  • 電話番号を併記し、「電波が悪ければこちらへ」と口頭で補足
  • 会場に自店のWi-FiやフリーWi-Fiがあれば、SSID・パスワードを掲示

3-4. 設置チェックリスト

  • QRコードの解像度は印刷サイズに対して十分か(粗く潰れていないか)
  • 設置高さは来場者の目線・スマートフォンをかざしやすい高さになっているか
  • 照明が反射してQRが読み取りにくくなっていないか(ラミネート加工の反射に注意)
  • 予備の印刷物を来場予定人数より多めに用意しているか
  • スタッフ全員がQRの場所と読み取り方法を説明できる状態か
  • QR単体でなく「読み取るとどうなるか」の一言説明が併記されているか

4. 押し付けにならない声かけスクリプトと特典設計の注意

4-1. 声かけのNG例・OK例

その場予約を促す声かけは、押し売り感が出ると逆効果になります。以下はあくまで例文であり、自店の言葉遣いやブランドトーンに合わせて調整してください。

シーンNG例OK例
体験直後「今すぐ予約しないと損ですよ」「気に入っていただけたら、このQRから次回のご予約が数十秒で取れます」
会計・お見送り「予約しないんですか?」「本日はありがとうございました。もしよろしければ、今この場でご予約もできますが、いかがされますか」
ノベルティ渡し(特典を条件に強く迫る)「こちらのカードにも予約用のQRを載せていますので、お帰りになってからでも大丈夫です」

声かけの基本は「その場で決めることを歓迎するが、強制はしない」というスタンスです。来場者に選択権が残っていることが伝わる言い回しを心がけます。

4-2. 業種別の温度差と配慮

業種によって、体験直後の心理状態や声かけの適切な距離感は異なります。

  • 美容室: カット・カラーの仕上がりを見た直後は満足度が視覚的に分かりやすく、声かけのタイミングを作りやすい業種です。
  • ネイル・まつげサロン: 施術に一定の時間がかかるため、会話の中で自然に次回予約の話題を挟みやすい一方、まつげエクステンションの施術は美容師法上、美容師免許を持つ者が行う必要がある施術とされています。内覧会で体験施術を提供する場合、実施者の資格要件について所轄の窓口や専門家に確認しておくことが望まれます。
  • エステ: 効果や仕上がりの実感が個人差に左右されやすいため、体験直後の声かけでは「効果」を断定する表現を避け、体験そのものの感想を尋ねる形にとどめるのが無難です。
  • リラク・整体: 施術によっては医師法・あはき法(あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律)との関係で、効果効能や医療類似行為に関する表現に注意が必要な場合があります。声かけ文言に治療的な表現を含めないよう注意し、疑義がある場合は専門家に確認してください。

4-3. 「その場予約特典」文言のNG/OK比較

内覧会当日に予約してくれた人への特典を用意する場合、割引率や特典内容の表示方法によっては景品表示法上の「有利誤認表示」に該当するリスクが指摘される場合があります。

文言パターン注意点
「今だけ半額!」のような煙幕表示比較対象や期間の根拠が不明確な割引訴求は誤認を招くおそれがあるため避ける
通常価格の記載なしに「特別価格」とのみ表示通常価格との対比が実態と異なると問題になり得るため、通常価格の根拠を明確にする
「本日限定」の期間表示実態と異なる期間限定表示(実際は恒常的に実施している等)は避ける

特典文言を作成する際は、割引の根拠・比較対象・適用期間を明確にし、疑問があれば消費者庁の景品表示法関連ガイドラインを確認するか、弁護士等の専門家に相談することを推奨します〔出典: 消費者庁 景品表示法 https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/ (参照2026-06-29)〕。

4-4. 施術効果を匂わせる体験案内文言のリスク

「このメニューでシミが消える」「痩せる」「肌質が改善する」といった効果効能を断定する表現は、化粧品・美容関連の施術案内において薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)上の問題になり得ます。内覧会の声かけやPOP・チラシの文言でも、効果を保証するような言い回しは避け、体験そのものの案内にとどめることが望まれます。

VANNAにはNG表現自動注意表示という、薬機法・景品表示法に抵触し得る表現を作成時に簡易チェックする機能がありますが、これは法令適合を保証するものではなく、あくまで注意喚起の補助にとどまります。最終的な文言の適法性については、必要に応じて弁護士等の専門家に確認することをおすすめします。


5. 来場者データの取得と活用、そして未予約者フォロー

5-1. 個人情報の取得目的の明示

内覧会で来場者の氏名・連絡先を記帳してもらう際は、何のためにその情報を取得するのか(予約管理、来店案内、販促配信など)をあらかじめ来場者に分かる形で示しておくことが望まれます。個人情報保護法では、個人情報を取得する際の利用目的の特定・通知等について定めがあり、記帳用紙や受付での案内にその旨を記載しておくと来場者の安心にもつながります。詳細な運用は個人情報保護委員会のガイドライン等を確認することをおすすめします〔出典: 個人情報保護委員会 https://www.ppc.go.jp/ (参照2026-06-29)〕。

取得した来場者情報は、VANNAの顧客台帳機能(基本機能は全プランで利用可能)に集約して管理できます。

5-2. 販促配信へ転用する際のオプトイン論点

内覧会で予約を完了した来場者に対して、後日「休眠客・誕生日等の自動販促配信」(Max以上)のような形でメールを送る場合、「予約を完了したこと」が自動的に「販促メールへの同意」とみなせるかどうかは、送信するメールの内容や特定電子メール法上の位置づけによって扱いが変わり得る論点です。特定電子メール法では、原則として広告・宣伝メールの送信には事前の同意(オプトイン)が必要とされています〔出典: 総務省 特定電子メール法 https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/d_syohi/sentaku.html (参照2026-06-29)〕。予約完了時に別途チェックボックス等で販促メール受信への同意を取得しておくなど、同意の取得方法については専門家に確認しながら設計することをおすすめします。

5-3. 機能の使い分け

未予約者・予約完了者それぞれへのフォローには、以下の機能を組み合わせて活用できます。

  • 来店前メールリマインド(全プラン): 予約が完了した来場者に対し、来店日が近づいた際のリマインドを自動化します。
  • LINE連携(Max以上): メールよりも開封率が高くなりやすいと言われるLINEでの通知・予約導線を用意できます。
  • 休眠客・誕生日等の自動販促配信・ポイント会員(Max以上): 内覧会で予約に至らなかった来場者や、初回来店後に間が空いた顧客への再アプローチに活用できます。

5-4. 事前決済・デポジットによる仮予約の本気度向上

内覧会当日に「その場で予約は取れたが、来店が数週間先」というケースでは、無断キャンセル・当日キャンセルのリスクが一定程度残ります。事前決済/デポジット機能(Max以上、Stripe接続)を使うことで、来場者に一定額を事前に決済してもらう形の仮予約運用が可能になります。

この機能では、決済された売上は店舗名義のStripeアカウントへ直接入金される仕組みになっており、VANNAが売上を仲介したり手数料を差し引いたりすることはありません。ただし、決済代行を行うStripe側の決済手数料は店舗負担で別途発生します。

前受金・デポジットのような形で金銭を事前に受け取る運用については、資金決済法上の前払式支払手段に関する規定に該当するかどうかが論点になる場合があります。


6. 予約導線パターンの比較と判断軸

6-1. 候補日予約 vs 24時間ネット予約

比較項目候補日予約(全プラン)24時間ネット予約(Max以上)
対応プランPro / Max / Max+Max / Max+
その場での確定サロン側の確認・返信を待つ運用が中心空き枠を選んで即時確定が可能
ダブルブッキング防止手動確認に依存する部分が残る時間枠・所要時間から自動計算し防止
指名予約運用次第対応(指名込みで空き枠自動計算)
向いている内覧会運営少人数運営で確認の手間を許容できる場合当日その場で予約を閉じ切りたい場合

6-2. 社名を出さない類型比較

予約導線の選択肢は、VANNAのようなオールインワンSaaSに限りません。代表的な類型を整理すると次のようになります。

  • 電話予約中心の運用: 追加のシステム導入コストはかからない一方、営業時間外は受け付けられず、来場者の「今すぐ」の熱量を逃しやすい
  • 汎用のチェックリスト型予約フォームサービス: 予約自体は取れるが、来店前リマインドや顧客台帳、販促配信など一連の顧客管理まで一体化していないことが多く、複数ツールを併用する手間が生じる場合がある
  • オールインワン型SaaS(VANNA等): 予約・顧客台帳・リマインド・販促配信・決済までを一つの画面で完結させやすい設計だが、事業者ごとに機能範囲やプランの区切りが異なるため、自店の運用に必要な機能がどのプランに含まれるかを確認する必要がある

どの類型が適しているかは、店舗の運営体制・予算・既存の集客導線によって変わるため、一律に優劣を断定するものではありません。

6-3. 手数料体系の正直な整理

VANNAでは予約・販売に関して仲介手数料は0円です。決済代行としてStripeを利用する事前決済/デポジット機能を使う場合のみ、Stripe側の決済手数料が店舗負担で別途発生します。月額利用料は以下の通りです(税込)。

プラン月額料金(税込)内覧会関連で使える主な機能
Pro¥3,300候補日予約、来店前メールリマインド、顧客台帳(基本)
Max¥5,500上記に加え24時間ネット予約、事前決済/デポジット、LINE連携、自動販促配信、経営ダッシュボード、独自ドメイン等
Max+¥11,000上記に加え大容量/多店舗向け機能等

料金・機能の範囲は変更される可能性があるため、最新は公式サイトでご確認ください〔出典: VANNA公式 https://at-vanna.com/pricing (参照2026-06-29)〕。


7. 導入前に知っておきたい注意点(正直な弱み開示)

内覧会での予約導線にVANNAのようなSaaSを組み込む前に、運用面で正直に知っておいた方がよい点があります。

  • サポートはメール中心・電話でのサポートはない: 内覧会当日にトラブルが起きた場合、電話での即時サポートは受けられない前提で準備する必要があります
  • 申込時にクレジットカード登録が必要: 無料トライアルであっても、申込段階でカード情報の登録が求められます
  • 他社サービスからの自動移行はない: 既に別の予約システムや顧客管理ツールを使っている場合、データ移行はCSVインポートを使った手作業が発生します(電子カルテ・CSVインポートはMax以上)
  • SMS通知には対応していない: 来店前リマインドやフォローはメール・LINE(Max以上)が中心となり、SMSでの通知は行えません

これらを踏まえると、内覧会の日程が決まったら遅くとも2〜3週間前を目安に予約導線の準備(仮予約ページの発行、QR印刷、CSVでの既存顧客データ取込など)を始めておくと、当日までに余裕を持って調整できます。特に既存顧客データがある場合のCSVインポートは、項目の整形作業に想定より時間がかかることがあるため、早めの着手が望まれます。


8. 業種別・会場別・自宅サロンの注意点

8-1. 自宅サロンで内覧会を行う場合

自宅の一室や離れをサロンとして開業する場合、特定商取引法上、通信販売や特定の取引類型に該当する場合は事業者の住所・連絡先等の表示義務が生じることがあります。一方で、防犯・プライバシーの観点から、内覧会の告知段階では詳細な住所を伏せ、「ご予約確定後に詳しい場所をご案内します」という運用を取っているサロンも見られます。

8-2. テナント・路面店のレイアウト別注意点

  • テナント(商業施設内): 共用部分でのポスター掲示やのぼりの設置には施設側の許可が必要な場合が多く、事前に管理会社に確認する
  • 路面店: 店頭でのQR掲示は通行人の目にも触れやすい一方、屋外掲示物としての規制(サイズ・設置方法)が自治体の条例で定められている場合があるため、所轄の窓口へ確認することが望まれます

8-3. 複数会場・多店舗展開時の権限管理

複数店舗で同時に内覧会を展開する場合や、スタッフごとに閲覧・操作できる範囲を分けたい場合は、ロール権限・監査ログの機能を使うことで、誰がどの顧客データにアクセスしたかを記録・制御できます。多店舗運営を見据える場合はMax+プランの大容量/多店舗向け機能も検討対象になります。


9. よくある失敗パターンと対策

失敗パターン原因対策
QRが小さくて読み取られない印刷サイズ・設置距離の設計不足用途別の推奨サイズ目安(本記事3-2参照)に沿って印刷し直す
スタッフごとの声かけの温度差が大きい台本・練習の共有不足声かけスクリプトを事前に共有し、リハーサルを行う
入力項目が多すぎて離脱する予約フォームで名前・電話番号・メール・住所等を一度に要求その場予約では必要最小限の項目に絞り、詳細情報は来店時に確認する運用にする
フォローを忘れる来場者リストの管理が属人化・紙のまま放置顧客台帳に当日中に入力し、フォロー予定日をタスク化する
特典文言があいまいで誤解を招く「今だけ」「特別価格」等の根拠不明確な表示本記事4-3のNG/OK比較を参考に、根拠を明確にした文言に修正する

10. 内覧会当日タイムライン・チェックリスト

タイミングやること
前日までQR印刷・設置場所の最終確認、声かけスクリプトのリハーサル、予約ページの動作確認、予備印刷物の準備
開場〜受付記帳台に卓上POP設置、個人情報取得目的の掲示確認
体験中〜体験直後施術チェア横にQR設置、体験直後の声かけを実施
会計・お見送りスタッフから直接QRを提示し、その場での予約意思を確認
閉場後(当日中)来場者情報を顧客台帳に入力、予約済み・未予約を分類
翌日未予約者へのフォローメール・LINE送信、予約完了者への来店前リマインド設定確認
数日後QR読み取り数・予約完了数を集計し、転換率を確認(次章参照)

11. 転換率を測る簡易計算式とKPIの目安

11-1. 4段階ファネルで捉える

内覧会の予約導線の効果測定は、以下の4段階のファネルで捉えると分かりやすくなります。

  1. 来場者数
  2. QR読み取り数(予約ページへのアクセス数)
  3. 予約完了数
  4. 実来店数(予約後に実際に来店した数)
段階指標計算式
来場→読み取りQR読み取り率QR読み取り数 ÷ 来場者数 × 100
読み取り→予約予約転換率予約完了数 ÷ QR読み取り数 × 100
予約→来店実来店率実来店数 ÷ 予約完了数 × 100
総合来場者当たり獲得率実来店数 ÷ 来場者数 × 100

これらの計算式自体は単純な割合ですが、目標とすべき具体的な数値水準(業界平均としての「良い転換率」)は業種・立地・来場者属性によって大きく異なるため、他店の数値をそのまま目標にするのではなく、自店の内覧会を重ねるごとに数値を記録し、回を追うごとの改善を見ていくアプローチが現実的です。

11-2. 経営ダッシュボードでの可視化

経営ダッシュボード(Max以上)を使うと、予約数・来店数・売上といった数値を継続的に確認できるため、内覧会単発の効果測定にとどまらず、その後の販促施策と合わせた中長期的な数値管理にもつなげやすくなります。独自ドメインでの本番HP運用と合わせて、Max以上のプランで利用可能です。


12. よくある質問(FAQ)

Q. QRコードだけで予約は完結しますか。紙の名刺やチラシは不要ですか。 A. QRコードだけでも予約ページへの導線としては機能しますが、通信環境が不安定な会場や、スマートフォンの操作に不慣れな来場者もいるため、名刺やチラシに電話番号・URL文字列も併記しておくと安心です。QRとアナログな手段を併用する設計を推奨します。

Q. 内覧会に来場しなかった人にもこの導線は使えますか。 A. 使えます。QRコードは印刷物としてSNS投稿用の画像やチラシのポスティングにも転用できるため、来場できなかった人向けの告知導線としても活用可能です。

Q. Proプランでもその場予約の導線は作れますか。 A. Proプランでは候補日予約が利用できるため、来場者にその場で候補日を送信してもらい、後ほどサロン側から確定連絡をする形での導線は作れます。ただし、その場で空き枠を選んで即時確定するところまでを求める場合は、24時間ネット予約が使えるMax以上のプランが必要です。

Q. 内覧会特典として料金面のキャンペーンはありますか。 A. 現在プレオープン期間中の特典として、2026年7月31日申込分まで2か月間無料(以降は通常1か月無料)となっており、トライアル期間中の解約は無料・縛りもないとされています。ただしこれは期間限定の条件であり、変更される可能性があるため、内覧会の日程を決める前に必ず公式の料金ページで最新の条件をご確認ください。

Q. 内覧会で取得した来場者の連絡先を、後日の販促メールに使ってもよいですか。 A. 予約自体は成立していても、それが自動的に広告・宣伝メールへの同意になるとは限らない場合があります。販促目的での利用については、個人情報保護法上の利用目的の明示や、特定電子メール法上のオプトイン取得の観点から、専門家に確認しながら運用設計することをおすすめします。

Q. 内覧会での「その場割引」は違法になりますか。 A. 割引自体が直ちに問題になるわけではありませんが、割引の根拠(通常価格との比較、適用期間等)があいまいな表示は景品表示法上の有利誤認表示に該当するおそれが指摘される場合があります。文言を作成する際は根拠を明確にし、不安があれば弁護士等の専門家に確認してください。

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*本記事には個人情報保護法・特定電子メール法・景品表示法・薬機法・美容師法・特定商取引法・資金決済法に関わる一般的な留意点の記載が含まれます。個別の運用の適法性については、必ず弁護士・行政書士・税理士等の専門家にご確認ください。

本記事の内容は執筆時点の情報に基づいています。VANNAの料金・機能・キャンペーン条件は変更される可能性があるため、最新情報は必ず公式サイト(https://at-vanna.com/pricinghttps://at-vanna.com/features )でご確認ください。

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